冷静沈着な仕事人、浦和内定・明治大MF柴戸海の流儀は「一喜一憂しない」
ゲキサカ / 2017年11月15日 12時30分
冷静沈着な仕事人。明治大のMF柴戸海(4年=市立船橋高/浦和レッズ内定)はどんなときも淡々とプレーする。その信条は「一喜一憂しない」こと。これは市立船橋高時代に教わったことだ。今季は副キャプテンとして明治大を支え、総理大臣杯準優勝に貢献。また8月にはユニバーシアード日本代表の一員として、世界一に輝いた。4年間の大学サッカーも残りはわずか。現在の心境は?
――リーグでは優勝争いから遠のきつつも、総理大臣杯では準優勝。浮き沈みの激しいシーズンを送っていますが、ここまで自分自身の出来は?
「前期リーグでチームとして勝ちがない中で、自身の出来も良くない試合が多かったと思います。去年と一昨年はチームが悪いとき、自分も同じになって悪くなるということが多かったので、最上級生の今年は副キャプテンということもあり、チームが悪い時こそ、自分が引っ張って勝たせられるようにというのは、最初に目標に掲げてやってきたんですけど……それが思うように出来ませんでした」
「それでも総理大臣杯で決勝まで行ったり、勝てないなかでもチーム一丸となって頑張ってきたというのはあるので。出来は良くないなりに、成長することはできましたし、次のステージでやるときにつながる部分はあると思うので。悪いなかでやれることや、すべきことを考えてやってきたので、得られたものは4年間の中である意味一番大きかったかなと思います」
――今季はキャプテンマークを巻く試合も多くありました。
「引っ張っていくという意識は、かなり出てきました。2、3年生のときから試合に出てきましたけど、先輩についていけば良かったので、その辺の落差というのはあったと思います。今年は引っ張っていく立場になり、そういう意識が芽生えたなかで、上に立って引っ張っていくことの難しさは改めて感じるようになりました」
「今までの先輩たちがどれだけ苦労して、自分たちを引っ張り上げてくれたのか、今まで気がつくことができなかったので。こういう立場になったからこそ意識も出てきましたし、責任感だったり自覚は強くなったかなと思います」
――今季のリーグ戦で明治大の結果が出なかった原因はどこにあると感じていますか?
「立ち上げ当初は、去年優勝したから自分たちもできるんじゃないかとか。自分たちの学年は1年生の時から、リーグ戦では毎年優勝争いを繰り返していたり、“後期の明治”と言われたり、そういう雰囲気があったので『大丈夫だろう』という隙がどこかにあったと思います。それがギリギリの厳しい戦いになった時、取りこぼしたり、勝てなくなった原因だと感じています」
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