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過去の経験で動揺はなし!帝京大可児が2点ビハインドから大逆転、同校初の3回戦進出

ゲキサカ / 2018年1月4日 17時10分

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 全国高校選手権2回戦 滝川二高 2-3 帝京大可児高 駒沢]

 帝京大可児高(岐阜)が2点ビハインドから見事な逆転劇を演じ、前回大会8強の滝川二高(兵庫)を下した。同校最高成績となる3回戦進出を果たし、1月3日の3回戦では上田西高(長野)と駒沢で対戦する。

 ポイントとなったのは、0-2の前半21分に挙げた帝京大可児の1点目だった――。

「前半15分までに点を取りたい」滝川二と「前半15分までがカギ」と考えていた帝京大可児。結果は、滝川二の思惑通りになった。風上に立つ滝川二は、奪ったボールを手早く前線に送り続けて圧力をかける。前半10分、左CKからMF柏原悠人(2年)が左足で上げたボールをDF上出直人(3年)が頭で押し込み先制する。その6分後、今度は右CKから柏原が上げたボールから、今度はDF廣田一磨(3年)が頭で押し込み追加点。1回戦の実践学園高(東京A)戦と同様、試合序盤で2点のリードを奪ってみせる。

 滝川二の主将MF稲田丈太郎(3年)は「できすぎくらいの立ち上がり」と振り返る。しかし、「そこから守備の問題が消化しきれず…。なんとか前半を0失点で終わりたかったんですが…」。ここから試合は大きく状況が変わった。

 滝川二の松岡徹監督も「前半の失点がもったいなかった」と振り返るのは前半21分のことだ。帝京大可児のFW西尾綾祐(3年)が中央をドリブルで突破。ペナルティエリア付近で一度右にはたき、右SB佐藤光一郎(3年)がセンタリング。GKが弾いたボールを西尾が押し込んで1点を返した。思い切ったドリブルとスピードがもたらした美しいカウンターからのゴールだった。

「2失点した後に落ち着いて回せるようになり、いけるんじゃないかと感じました。それで前半のうちに1点返せたのが大きかった」と帝京大可児の主将MF本多訓大(3年)が語れば、「自分たちがセットプレーに弱いのは分かっていたので、普通に失点するよりダメージは少なかったです。逆に、2失点してから攻めるしかないとみんなの気持ちがまとまった。得点したカウンターの形も得意とするところ。自分たちの流れで前半を折り返せたのは大きかったです」とFW久保藤次郎(3年)も、2失点がいい意味で吹っ切れたと語る。

 前半早々に2失点すれば気持ちが折れかねないほど追い込まれるものだ。なぜ、逆に強気になれたのか。帝京大可児の堀部直樹監督は言う。「最初はちょっと“滝川二”に名前負けしていた部分もありました。プレスも厳しかった。でも、選手たちで話し合ってワンプレー、ツープレーとしていくうちに落ち着けました。過去に0-2から一度ひっくり返したゲームもあるので」。

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