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「自分の中で線を引いている」HSV主将の酒井高徳がハリルJで“自我”を解き放つとき

ゲキサカ / 2018年1月26日 12時0分

強い決意でW杯イヤーに臨む日本代表DF酒井高徳

 ロシアを見据え、勝負に出る。16年11月、最下位にあえぐチームの危機にハンブルガーSVのキャプテンに任命された日本代表DF酒井高徳。ブンデスリーガで唯一、降格経験のない名門クラブで大役を任された日本人DFは見事にチームを1部残留に導き、今季も引き続きチームキャプテンを務めている。両サイドバックにボランチもこなすユーティリティープレイヤーは2018年を迎え、あらためてサイドバックで勝負する決意を固めた。その視線の先にあるのはロシアW杯。過去2度のW杯を“経験”しながら、いまだ踏めずにいるピッチで日本の勝利に貢献するため、酒井高徳は新たな挑戦に踏み切った。

―今季のブンデスリーガ前半戦を振り返っていかがでしょうか。
「出だしでちょっとつまずいたところがあって、しばらくはベンチスタートでした。コンディションがすごく悪いという感覚はなかったし、自分の中で何が原因かよく分からない部分もあったのですが、もしかしたらキャプテンをやるということで気負いすぎたところもあったのかもしれません。周りからもいろんな話を聞く中で、事実として試合に出られていない自分がいることを受け止めて、ピッチに立つためにまずはトレーニングからしっかりやろうという形でスタートしました。その後、(第5節で初先発し)ピッチに戻ることはできましたが、(第9節からは)ポジションがボランチになって、チームに必要とされているポジションということは分かっていながらも、やはり自分の本職ではないという思いもありました。個人のこと、日本代表のことを考えると、自分が成長するにはサイドバックでやりたい。もちろん、そこには競争があるし、出番が減るかもしれないことは覚悟の上で、それでも『サイドバックで勝負したい』というのはチームと少し話す必要があるのかなと思いました」

―監督に求められたポジションで最善を尽くすというスタンスでこれまでもプレーしてきたと思いますが、心境の変化があったのでしょうか。
「チームに必要とされることがまず一番大事なことですし、それがボランチでもサイドバックでも、必要とされるポジションでしっかり自分の仕事をするというのが自分のモットーであり、今までのサッカー人生で心がけてきたでもあります。ただ、試合のたびにポジションが変わったり、この選手が調子悪いからその代わりに入ったりということを繰り返していると、パフォーマンスに安定感が出ないのは必然になってしまうのかなと。その中でも毎試合、少しでも良いプレーをしようとやってきましたが、ブンデスリーガというレベルの高いリーグではそういう微妙な感覚も大事なのかなと思っています」

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