「W杯ってスゲーな」から16年…初の“大舞台”目指すMF宇佐美貴史「とにかく出たい」
ゲキサカ / 2018年5月25日 13時18分
――W杯は世界中から注目を集める大会ですが、そこで自身の価値を高めたいという思いもあると思います。
「自分の価値を高めたいという考えはないですね。ピッチ上でプレーしてチームに貢献していれば、その結果、そういうものは上がっていくものだと思う。自分自身の価値を上げるとか、自分自身の名を世界にとどろかせたいというモチベーションは一切なくて、ただプレーでチームに貢献したいと思っています」
――W杯に出場することになれば、初の大舞台になります。W杯という舞台をどうとらえていますか。
「欧州チャンピオンズリーグとW杯という2つの大きな大会がありますが、W杯は4年に1度しかないので注目度も抜きん出ているし、クオリティーもやっぱり抜きん出ていて、間違いなく世界でトップのサッカーの祭典だと思っています」
――初めてW杯を意識したのは?
「2002年の日韓大会ですね。98年のフランス大会のときは、僕はまだ6歳だったのでまったく覚えていなくて、物心がついてしっかり見て、初めて触れたのは2002年です。テレビではW杯のことばかりやっていたじゃないですか。僕は小学生だったけど、試合したときに対戦相手にはベッカムヘアの選手がいたり、蹴れもしないのにロベルト・カルロスのFKのモーションを真似して蹴る選手もいました。スタジアムに行って直接触れることはなかったけど、身近でW杯の熱を感じられたし、そこで『W杯ってスゲーな』って改めて思って、ここに出たいと思った」
――日本代表の監督がバヒド・ハリルホジッチ監督から西野朗監督に代わりました。本大会直前での指揮官交代は、選手として難しい部分もありますか。
「それはないですね。ホッフェンハイム在籍時には1年で監督が4回代わることもあったし、アウクスブルクでもシーズン途中に監督が代わった。ドイツでは4チームでプレーしていますが、8人の監督から指導を受けています。変わる戦術に対応できているか、毎回監督にハマってしっかりプレーできているかは別にして、監督が代わることに対しては心構えができていて、監督が代わることには慣れっこです。僕ら選手もいつ選手でいられなくなるか分からない世界だと思うし、そういう世界にいる自覚は持っています」
――西野監督からはプロ1年目から2年半指導を受けており、人柄やサッカー観を知っていることはプラスに働くのでは?
「美学や哲学をしっかり持っている監督だし、そこを知ってはいますが、それは大してメリットではないと思う。というのは、当時のガンバと同じようなサッカーをするのであれば、僕にメリットがあると思うけど、まだどういうサッカーをするのか分からない。どういうフォーメーション、どういう戦術でやるのか分からない状態なので、選手全員が横一線でスタートしている状態だと思います」
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