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日本代表に重要なのは“施設”と“高地”!?成功体験に基づいた準備とは

ゲキサカ / 2018年5月25日 7時36分

“高地トレーニングを経てからベースキャンプに入る”、そして“大会中のベースキャンプは施設を貸し切る”、この2点は過去の成功体験に基づいたもの。日本が2度目の決勝トーナメント進出をはたした、2010年南アフリカ大会。日本は標高1500メートルのスイスで事前合宿をはってから南アフリカに入り、ベースキャンプはジョージのリゾート施設を借り切った。

 過去の5大会を経て、選手だけでなくサポーティングスタッフにも経験のある人間が育ってきている。それが日本サッカー界の財産になっているのは、間違いないでしょう。

オーストリアでの直前合宿、スイスとパラグアイとの強化試合を経て、6月19日にはコロンビアとの初戦を戦う日本代表。コロンビア、セネガル、ポーランドというライバルを出し抜くために必要なこととは――?

 チームとしての実力の差をうめられるとしたら、いかにいいコンディションで臨めるか。これにつきるでしょう。

 2010年南アフリカ大会のチームが16強入りという結果を残せたのは、もちろん戦術的な部分が奏功したことも要因のひとつですが、前線からプレスをかけられるようなコンディションをキープできたいたことが大きい。少なくともコンディションで相手より劣るようなことはありませんでした。

 その次のブラジル大会は、移動距離は長いし、会場間で気温や湿度、気候が異なるしで、一戦一戦に順応することが求められてしまった。

 それでも、アメリカ代表は移動距離がほかのチームより長く、条件的に不利だったにもかかわらず、決勝トーナメントに進出しました。彼らは必ず3日前には現地に入って、体を慣らしてから試合に臨んでいたんです。一方、日本が試合会場に入ったのは1日前でした。

 自分たちが最高のパフォーマンスを求めるのではなく、相手よりもコンディションで上回ることがW杯では重要なんです。要は相手より動ければいい。準備力の差は、間違いなくW杯の結果と関係してきます。ドイツが4年前にチャンピオンになったのは、もともとの実力もさることながら、最高の準備ができたからにほかなりません。

 選手の持っているものを最大限引き出せる準備ができるかは、スタッフの手腕によるもの。言ってみれば“トレーニング”、“栄養”、“休養”で最高のものを提供するのは当たり前なんです。この20年で日本人のスタッフは着実に育ってきています。緻密な準備をして今できる最高のパフォーマンスを引き出した後に、本当に足りないものが見えてきます。パスの成功率が低い、ゴール前でのアイディアが足りない、足が遅い、といったことはその先に見るべきことなんだと思っています。力を出し切って勝てなかったのなら、納得はできます。

 W杯で優勝した監督はすべて自国の監督であり、決勝で敗れたチームの監督もまた自国の人です。彼らは経験したことを自分たちの国で蓄積している。期せずして、本大会2か月前に日本代表には日本人監督が就任しました。どんなサッカーをやるかは西野監督に委ねるとして、“日本らしいサッカー”を見せてくれることを期待したいですね。

(取材・文 奥山典幸)
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