終わりを迎えた“史上最弱”の快進撃…開催国ロシア散る
ゲキサカ / 2018年7月8日 8時13分
[7.7 ロシアW杯準々決勝 ロシア2-2(PK戦3-4)クロアチア ソチ]
後攻で5人目のキッカーとなったクロアチア代表MFイバン・ラキティッチのシュートがゴールネットを揺らす。この瞬間、自国開催となったロシア代表の2018年W杯の旅は終わりを迎えた――。
開催国でありながらも、ロシアの前評判は決して高くなかった。W杯直前に発表された。FIFAランクでは出場32か国中最下位となる70位。FIFAランキングの発表が始まった93年以降、ホスト国が出場国中最下位で大会に臨むのは初となり、“史上最弱のホスト国”とのレッテルを貼られてしまう。W杯イヤーに入っても結果がついてこず、3月に対戦した優勝候補のブラジル、フランスにはともに3失点を喫しての完敗。大会直前にはW杯不出場のオーストリア、トルコと対戦したものの1分1敗の結果に終わり、18年の白星がないまま本大会を迎えた。
だが、本大会に入ると、汚名返上となるような快進撃を続けた。開幕戦となったサウジアラビア戦で5-0の大勝を収めて白星スタートを切ると、続く試合でエジプトを3-1で下して早々とグループリーグ突破を決める。グループリーグ最終戦のウルグアイ戦こそ0-3で落としたものの、決勝トーナメント1回戦では優勝候補の一角であるスペインをPK戦の末に下し、70年大会以来、48年ぶりのベスト8進出を果たした。
そして66年大会以来、52年ぶりのベスト4進出を賭けた準々決勝クロアチア戦でも地元サポーターを沸かせる。前半31分、FWアルテム・ジューバとのワンツーで前線に上がったMFデニス・チェリシェフの鮮やかなミドルシュートで先制に成功。同39分にクロアチアに追い付かれ、延長前半11分には逆転ゴールを許したものの、延長後半10分にMFアラン・ジャゴエフのCKをDFマリオ・フェルナンデスがヘディングで叩き込み、試合を振り出しに戻した。だが、粘りを見せたもののPK戦を3-4で落とし、準決勝に駒を進めることはできなかった。
PK戦の末にベスト8で姿を消すこととなり、“史上最弱”の快進撃を後押しし続けたサポーターの中には涙を流す人、呆然と立ち尽くす人の姿も目立ったが、惜しみない拍手が贈られたことが今大会のロシアが「いい意味」で期待を裏切ったことを十分に証明していた。
(取材・文 折戸岳彦)
★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2018W杯ロシア大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2018W杯ロシア大会日程&TV放送
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
インドネシアが韓国破る殊勲も...韓国出身監督の「胸中」複雑 母国の五輪連続出場ストップに「申し訳ない気持ち」
J-CASTニュース / 2024年4月26日 12時17分
-
【五輪最終予選】韓国 初出場インドネシアに不覚…死闘120分PK戦で力尽きパリ切符逃す
スポニチアネックス / 2024年4月26日 6時6分
-
【五輪最終予選】初出場インドネシアが快進撃!120分激闘PK戦で韓国撃破 68年ぶり五輪出場へ王手
スポニチアネックス / 2024年4月26日 6時3分
-
3試合が延長&PK戦突入の激戦…アストン・ビラや本間至恩のC・ブルージュがベスト4進出【ECL】
超ワールドサッカー / 2024年4月19日 6時58分
-
パリ五輪最終予選でまだまだ続く大岩監督の憂鬱…絶不調エース細谷真大は中国戦でも無得点
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月18日 9時26分
ランキング
-
1【五輪最終予選】U-23日本代表、パリ切符王手!細谷が劇的V弾 開催国カタールと120分激闘
スポニチアネックス / 2024年4月26日 1時52分
-
2開催国カタール、敗戦後に「紳士の振る舞い」 地元サポが勝利の日本へ拍手で称賛「いい国だ」
FOOTBALL ZONE / 2024年4月26日 1時57分
-
3バイク事故の新日本プロレス・田口隆祐選手、「ドクターも驚きの回復力」報告も......痛々しい姿に心配&応援の声
J-CASTニュース / 2024年4月25日 20時24分
-
4《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
NEWSポストセブン / 2024年4月26日 7時15分
-
5U-23日本が延長戦い勝利も「自分たちで少し難しくしてしまった」 指揮官の反省点は?
FOOTBALL ZONE / 2024年4月26日 2時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください