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[アミノ]ターンオーバー駆使した法政大が狙い通りの初優勝、関東王者として大臣杯連覇目指す

ゲキサカ / 2018年7月23日 19時48分

 先制点を得、史上初の都1部所属大学優勝に向けて勢いに乗る明学大。攻勢に出る明学大に、法大もファウルからセットプレーを与える回数が多くなるが、セットプレーこそ明学大の武器。準決勝の明治大戦では、セットプレーとPKから3ゴールをマークしているだけに、あわやというシーンが続いた。

 すると法大は後半の6分、FWディサロ燦シルヴァーノ(4年=三菱養和SCユース)、MF森俊貴(3年=栃木SCユース)の2人を一気に投入。「前半は9割近くボールを握っていたがゴールを取れなかった。もう少しボールを収められる選手が必要だと感じた」という長山一也監督の狙いが的中。徐々に流れを引き寄せると、後半15分には紺野と関口がワンツーで前線に抜け出すと、最後は紺野がドリブルからゴール前にクロスを上げる。これをボランチのMF大西遼太郎(3年=磐田U-18)が頭で叩き込んだ。昨年度のインカレ決勝では退場処分となり、チームを苦境に立たせた大西が同じ決勝の場、悪夢を払拭するゴールで試合を振り出しに戻した。

 法大はさらにその2分後に、右サイドを紺野がドリブルで一気に前線へ。得意の切り返しでPA内に侵入すると、そのまま左足を振り抜きゴール左隅にシュートを突き刺した。「前半の突破は相手を疲れさせる狙いもあった。後半は相手も疲れてきて、抜けると思った」(紺野)という狙いどおりのゴールで法大が逆転に成功する。

 その後は両チームとも、疲れの見える選手たちを交代でリフレッシュしながらも、アグレッシブに試合を展開。明学大は最終ラインからの正確かつ強烈なロングキックで同点を狙うが、法大ディフェンスのこれを強固に跳ね返す。ラストプレー近くのアディショナルタイムのFKには、GKの松田も前線に上がり“全員総攻撃”でゴールを狙ったが、ゴールのないままタイムアップ。ついに明学大が敗れ、法政大が念願の初優勝を手にした。

 優勝した法大の長山監督は「この大会は連戦の厳しさもあって、総理大臣杯の出場権を獲得したところで満足してしまっていた」と振り返る。これまで3位決定戦が2回と5位決定戦が2回。決勝戦まではあと一歩が届かなかった。「だから今年は最初からタイトルをとろうと思っていた」。そのためには徹底したターンオーバーで臨んだ。全5試合に出場したのはGK吉田とDF加藤威吹樹(3年=広島ユース)、MF大西の3人のみ。中盤・前線のみならず最終ラインも日替わり構成となったが「それでも大崩れしなかった。ディフェンスラインの粘り強さによるところは大きい」と、守備陣の成長を讃えた。

 相手は都1部の明学大。例年とは違う状況の中で臨んだ試合だったが、準決勝戦後にディサロが「相手はもう関東1部を4つ倒してきている。ならばそれはもうジャイキリではない。普通に強いチーム」と警戒したように、最後まで格下相手という隙を見せずに戦った法大が、“勝ち抜いた”試合だった。

(取材・文 飯島玲子)

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