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「もうひとつのワールドカップ」で日本代表はPKにもつれる死闘。スウェーデン代表を下し、今大会初勝利

ゲキサカ / 2018年8月16日 17時35分

勝った瞬間、GK内堀嗣円を抱きしめたMF徳村雄登。(右から)FW浦川優樹、MF丸山一喜、DF結城隆

 スウェーデンで開催中の知的障がい者による世界一決定戦「第7回INASサッカー世界選手権」で日本代表は現地時間15日、スウェーデン代表と対戦し、1-1のまま延長戦まで突入。両者譲らないまま挑んだPK戦でGK内堀嗣円が相手選手のシュートを見事に阻止し、大会初勝利に導いた。

 日本代表は現地時間10日のロシア戦から中3日あいた時間を利用してミーティングを頻繁に行い、入念に戦術確認を行った。前半38分、敵陣にやや入った中央付近でボールを持ったMF徳村雄登が右サイドへパスすると見せかけて、左にサイドにパス。今大会初先発となったDF杉村流生がパスを受けた瞬間、相手選手が体を当てながらボールを奪いに来たが、杉村はその衝撃に腹をおさえながらも前線にいたMF木村和磨にパス。木村は2人を抜き去り、中央にクロスをあげる。その瞬間、日本代表は2人が猛然とゴールに走っていた。背番号10のMF佐藤快が態勢を崩しながらも相手DFを引き連れ、完全にフリーになったMF安達寛人が右足で落ち着いて決め、流れを引き寄せた。

 後半にスウェーデンに追いつかれ、1-1のまま延長戦に入っても決着はつかず、PK戦に突入。先行の日本は4人目まですべて成功。その流れの中、スウェーデンの4人目のシュートを、GK内堀がコースを読み切って、左に飛んでストップ。決めれば勝利を手にするプレッシャーの中、5人目のDF谷口拓也が冷静に決め、日本が大会初勝利をおさめた。

 PKで3人目のキッカーとしてゴールを決めた浦川優樹は「今日の試合は、サイドから崩して点を奪うことを狙って全員で試合に臨みましたが、思うように崩せずにPK戦になってしまいました。PK戦では勝利のために自分を信じて、強い心で臨もうと決めて蹴りました。ゴールキーパーの内堀選手が決めてくれる信じていましたので、その通りになってうれしいです」と3歳年下の24歳、内堀のファインセーブを称えた。

 日本代表の西眞一監督も「これまで結果がついてきませんでしたが、選手が自ら声を出し、あきらめずにボールを追いかけ、ゴールを目指し走り続けた結果、勝利することができました。選手、スタッフひとつになって5位を目指します」と勝利の余韻に浸ることなく、最終戦に目を向けた。

 次戦は現地時間17日、5位をかけて予選リーグで1-2と敗れたロシアとの再戦が決まった。ここ数日、西監督はミーティングで「過去は変えられない。しかし、未来は変えられる」と繰り返し選手に説いてきたという。過去に負けたイメージは払しょくし、日本代表はロシアとの「リベンジマッチ」で意地を見せる。

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