夏王者のエース山梨学院FW宮崎純真は大一番でこそ輝きを放つ #ファントムを探せ
ゲキサカ / 2018年8月31日 22時32分
この試合のハーフタイム、宮崎は山梨学院の名将・横森巧総監督から「絶対にオマエが獲って来い」と檄を飛ばされていたという。その言葉通りに奪った2ゴールはいずれも難易度の高いスーパーゴール。重要なゴールを決め、チームを勝たせる仕事をしてのけた。
宮崎は桐光学園FW西川との10番対決も注目された決勝戦でもその一撃でチームを救った。宮崎はこの日、前半から相手の一瞬の隙を突いてボールを奪い取り、カウンターから一人で持ち上がって決定機も演出。だが、なかなかゴールを奪えずにいた。
0-1のまま後半25分を過ぎ、30分を過ぎ、そしてアディショナルタイムに突入。敗戦の瞬間は確実に近づいてきていた。2400人の観衆のほとんどが桐光学園の勝利を確信していただろう。その中で宮崎は劇的過ぎる同点ゴールを決める。35分+5、右サイドからの折り返しに走り込んだ10番は正確な右足ダイレクトのシュートをゴール左隅へ沈めた。
本人は「負けている時に点獲るというのは今、一番自信になっている」と語っていたが、劣勢の展開で一撃を決める力があるところを改めて証明した。そして延長前半5分に左サイドから縦に仕掛けて上げたクロスが相手オウンゴールを誘って決勝点。決勝はCB望月駿介らFC多摩ジュニアユース時代のチームメートとの対戦だったが、宮崎はライバルたちも認めるほど成長した姿を見せ、チームを日本一へと導いた。
世界的名手たちと同じように大舞台で活躍できるかどうか。これも「ファントムプレーヤー」の重要な要素だと感じている。宮崎は県大会決勝で圧巻の4ゴール。そして全国では市立船橋との大一番や全国決勝で一際目立つプレーをした。今夏、最も大きな輝きを放った若き「ファントムプレーヤー」宮崎純真。流れを変える能力、ゴールを決める能力をさらに磨いて、インターハイ王者のエースは冬を迎える。
現在、ナイキジャパンフットボールTwitter公式アカウントにて「ファントム」プレーヤーの目撃情報を集めている。「こいつはファントムだ!」と思う近くのプレーヤーがいれば、ぜひ推薦してほしい。ゲキサカでは今後も様々なプレーヤーを紹介し、「ファントムとは何か」に迫っていく。
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▼VOL.1 桐光学園高FW西川潤(2年)インタビュー
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