2点に絡み安堵の原口「僕のポジションには若くて才能のある選手がいるから」
ゲキサカ / 2018年10月13日 2時25分
[10.12 キリンチャレンジカップ 日本3-0パナマ デンカS]
ロシアW杯以来となる代表復帰初戦で先発出場し、しっかりとゴールに絡んだ。日本代表MF原口元気(ハノーファー)は後半20分、倒れ込みながらのパスでMF伊東純也の追加点の起点になると、後半40分にはオウンゴールにつながる絶妙なスルーパスをFW川又堅碁に出すなど、存在感を示した。
攻撃以外でも持ち味を発揮した。前半終了間際にカウンターを受けた際、逆サイドの最終ラインにまで戻って体を張った場面もその一つ。ロシアで見せたハードワークは森保ジャパンでも健在だった。ただ、胸をなで下ろしたのはやはり攻撃で成果を残したことだ。
「練習から見ていても僕のポジションには若くて才能のある選手がいる。そういう意味ですごくやらなくてはいけないと感じていた。もちろん点は取りたかったけど、最低限、点に絡めて良かった」
攻守でチームに貢献できるというプレースタイルに対する矜恃がある一方で、新たなメンバーから触発されていることについても正直な思いを口にした。
「若い選手からは“やってやるんだ”という気持ちを感じていて、チームとして今、すごくポジティブなパワーを感じている。どのタイミングで来ても代表は常に刺激的な場所だけど、特に今回は新しい選手も多くて……。すごいですからね、前へ、前へ行く力が。少し忘れている部分を思い出させてもらいました」
14年6月にドイツに移籍する前、浦和に所属していた当時の原口は、個の仕掛けを最大の武器とするアタッカーだった。ハードワークという意識に比重を傾けるようになったのはドイツに行ってから。
「向こう(ドイツ)にいると、まずボールを大事にする部分が多い。でも、(日本代表の)彼らを見ると、まずどんどんチャレンジする。もう一度、僕もそういうところにトライしていきたくなる。今のプレーが悪いと思うのではないけど、ゴールへ向かう勢いや気持ちは、もっとガムシャラに出していってもいいのかな」
MF中島翔哉、MF堂安律ら攻撃の意識を前面に押し出す選手たちとのトレーニングの中で、プレースタイルを再考しようかというほどの刺激を受けているのだ。「でもそれだけが僕の良さではない。刺激される部分もあるけど、でもやっぱり自分はできることが違うとも思う。せっかくいろいろなことができるので、いろいろなもので勝負していきたい」。最後はそう言ったが、決して丸まっているわけではない。刺激を受け、原口もまだまだ成長していく。
(取材・文 矢内由美子)
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