悩める男の大会初得点に刺激を受けた原口「よっちのゴールがうれしくて」
ゲキサカ / 2019年1月18日 5時29分
[1.17 アジア杯F組第3節 日本2-1ウズベキスタン アルアイン]
2-1と日本代表が1点をリードした後半36分だった。MF原口元気(ハノーファー)は前半から飛ばして足の止まっていたMF乾貴士と交代でピッチに立ち、そのまま左サイドハーフのポジションに入った。
森保一監督からの指示は、チャンスがあればトドメのゴールを狙いつつ、試合を締めてほしいということ。昨年11月16日のベネズエラ戦(△1-1)では1-0とリードしていた後半23分にピッチに入ったが、後半36分にPKで1点を取られて引き分けに終わっていただけに、「ベネズエラ戦を少し思い出していた」という原口は「あの試合は悔しさもあったので、1点取れたらベストだったけど、最低限のことはできた」と、2-1で試合を終わらせたことに安堵感を漂わせた。ドイツで身につけた攻守にわたるハードワークをベースに、試合展開に応じたプレーを自在に出せる選手へと成長していることをあらためて見せつけた約10分間でもあった。
ベンチで見ていた時間帯の印象については、「みんなすごくハードにプレーしていたし、チームとして一体感のある試合だった」と振り返った。「難しい試合だったけど、チームとしてバラバラにならなかった。1点取られて苦しいところから逆転したのはチーム全体としての経験になっている。絶対に決勝トーナメントに生きてくる」と言う。
そんな中で特別にうれしく感じたことがある。昨夏までマインツに所属し、ブンデスリーガでともに戦っていた“同志”でもあるFW武藤嘉紀(ニューカッスル)のゴールだ。武藤はウズベキスタン戦が今大会初先発。先制を許してから3分後の前半43分にヘディングシュートを決めて試合を振り出しに戻していた。
「よっちのゴールも僕的にはすごくうれしくて。僕らはリーグ戦がある中でアジアカップに来ていて、彼もそういう気持ちを持っていたので、すごく良い刺激をもらえた」。日本代表はグループリーグ3試合でフィールドプレイヤー全員がピッチに立った。原口は「このあとは総力戦になる。コンディションにバラつきもある中で、ほとんどの選手が90分近くやれたのは良かった」と先々を見据えた。
(取材・文 矢内由美子)
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