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『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:あの日の決意表明(アルビレックス新潟・新井直人)

ゲキサカ / 2019年3月6日 12時24分

 ミックスゾーンに新井が姿を現す。久々に会った笑顔は、昔と変わっていなかった。丁寧な話しぶりも以前のまま。想定と違っていたのは、あまりのセンセーショナルな活躍ぶりに大勢の記者に囲まれていたことだ。4年分の話ができるような状況ではなく、その目論見はすぐさま諦めた。とはいえ、結果を残して数多くのメディアに取り上げられるのは、言うまでもなくプロとして大事なこと。新潟のフロントスタッフが「まだ他のチームにバレて欲しくないなあ」とボヤき気味に呟いた口調にも、どことなく嬉しさが入り混じっている。

 ヒーローの時間は限られている。最後にこれだけ聞いてみる。「プロ選手としての一歩を歩み出した感覚はある?」。少し間があり、「そうですね…」というフレーズに、こう言葉は続いた。「開幕戦に出ることができて、2戦目もフル出場できたので、そこはしっかり自覚と責任を持ってやらなければいけないですし、よりもっともっとサポーターからも見られて、なおかつ相手からも研究されて、そういった“見られる目”が多くなるので、より自分の中で練習の質を上げることと、より覚悟を持って取り組んでいきたいです」。

 涙に濡れた瞳のまま、きっぱりと言い切ったあの日の決意表明を覚えている。その言葉を叶えるため、どれぐらいの努力を重ねたのだろうか。その想いを手繰り寄せるため、どれぐらいの犠牲を払ったのだろうか。「4年後には絶対プロになります。だから、また試合を見に来てください」。新井直人。22歳。次はオレンジに染め抜かれたユニフォームと、オレンジに彩られたビッグスワンが、4年前の約束を力強く果たしたピカピカのルーキーの登場を、今や遅しと待ち焦がれている。

■執筆者紹介:
土屋雅史
「(株)ジェイ・スポーツに勤務。群馬県立高崎高3年時にはインターハイで全国ベスト8に入り、大会優秀選手に選出。著書に「メッシはマラドーナを超えられるか」(亘崇詞氏との共著・中公新書ラクレ)。」
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SEVENDAYS FOOTBALLDAY by 土屋雅史
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