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ドーハの悲劇、ジョホールバルの歓喜、W杯日韓共催…今、明かされる平成サッカー史の舞台裏

ゲキサカ / 2019年4月15日 14時38分

―2022年のカタールW杯の出場国数は6月にも決まり、今年の秋にはアジア予選が始まると見られています。
小倉 もしも出場国が48か国に増え、試合数が64から80に拡大すれば、おそらく増えた分の16試合はカタール以外の国でやることになるでしょう。それがオマーン、クウェートなのかは分かりませんが、仮にアジアからの出場枠を「8.5」もらえたとして、3か国に開催国枠として出場権が与えられたらアジアの枠は「5.5」になる。共催が3か国ではなく、4か国、5か国だったら? ロシアW杯のアジア枠は「4.5」でしたが、そうなった場合、予選突破が楽になるどころか、より厳しくなります。

―アジアカップを見ても、アジア全体の成長は見逃せません。森保ジャパンにとってアジア予選は決して簡単な戦いにはならなそうですね。
小倉 東南アジアも中東もレベルが上がっています。でも、森保ジャパンを見ていると、若くて新しい選手が出てきたのは日本にとって非常にいいことだと思います。欧州でプレーする若い選手も増えましたし、Jリーグでもどんどん若い選手が育ってきています。その成果が森保ジャパンにつながっていけば、面白いチームが出来上がるのではないかと期待しています。先日のボリビア戦にしても、後半途中から中島翔哉選手、堂安律選手、南野拓実選手の3人が出てきて流れが変わりましたよね。旧態依然としたサッカーではなく、どんどん新しい選手が出てきて、どんどん新しいサッカーができるようになれば、日本はもっともっと成長して強くなれると思います。トルシエ監督のときも1999年のU-20世界ユース選手権で準優勝して、当時の若い選手たちがその後もシドニー五輪、日韓W杯で主力を担いました。森保監督はトルシエ監督以来の兼任監督ですから、同じようなことが起こるかもしれませんね。今年のU-20W杯、来年の東京五輪で活躍した選手がその後のA代表で中心となっていく。「令和」の時代にはそんな日本代表を見ていきたいですね。

(取材・構成 西山紘平)
<書籍概要>
■書名:「平成日本サッカー」秘史 熱狂と歓喜はこうして生まれた
■著者:小倉純二
■発行日:2019年4月13日(土)
■判型:新書版・288ページ
■価格:920円(税別)
■発行元:講談社
■購入はこちら
▼目次
まえがき 平成とサッカー
第一章 平成の大事業 プロリーグを作る
第二章 平成前史「昭和サッカー」覚え書き
第三章 1993年 Jリーグ開幕とドーハの悲劇
第四章 1998年 仏W杯予選の舞台裏
第五章 2002年 日韓ワールドカップ開催
第六章 2011年 女子W杯ドイツ大会なでしこ優勝
第七章 社会インフラとしてのサッカー
第八章 黒いワールドカップ FIFAスキャンダル
第九章 平成サッカー人からの遺言状
あとがき
年表 日本サッカー平成時代の歩み

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