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「決めたらヒーローになれるぞ」尚志は注目の2年生CB渡邉光陽が復帰から3分で千金ゴール!

ゲキサカ / 2019年6月3日 0時11分

後半31分、尚志高CB渡邉光陽が先制ゴール

[6.2 インターハイ福島県予選決勝 尚志高 2-1(延長)学法石川高 Jヴィレッジスタジアム]

 期待の2年生CBが今大会初出場から3分後に千金ゴールを決めた。尚志高のCB渡邉光陽(2年)はプレミアリーグEASTで全6試合にフル出場。尚志の最終ラインに欠かせない存在となっていたが、ここに来て体調を崩し、インターハイ予選では準決勝まで1試合も出場していなかった。

 4日前にチームに合流したばかりの渡邉はこの日もベンチスタートだったが、0-0の後半28分にピッチへ。するとその3分後、ゴール前でMF小池陸斗(3年)のシュートのこぼれ球をコントロールし、左足でゴールにねじ込んだ。

「0-0の雰囲気で出るのも緊張したんですけれども、(仲村浩二)監督に『決めたらヒーローになれるぞ』と言われて出てきたので、『決めてやろう』という気持ちで点を決められて良かった」。ゴールを確認すると、ベンチまで一直線に走りきってチームメートたちと歓喜の抱擁。ここまでチームに貢献できていなかった悔しさもゴールで晴らした。

 このまま1-0で試合を締めれば間違いなくヒーローだったが、後半終了間際に失点。延長戦でU-18日本代表FW染野唯月(3年)が決勝点を決めたことでその座をエースに明け渡してしまったことを少し残念そうにしていた。

 それでも、下級生ながら強豪の最終ラインで存在感を放つDFは、自身の注目度が高まってきていることを実感している。「それに恥じないプレーをしたい」ときっぱり。「自分はビルドアップが得意なので、CBの背後へのボールも見てもらいたいし、あとはロングスローも武器の一つにしているので見てもらいたいですね」。1月の選手権で4強入りした先輩たちの記録超えを目標に掲げるDFは、コンディションを向上させて今後はまたフル出場でチームの勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2019

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