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不遇のエースが意地の2発「パトリックがどういう選手なのかを見せた」

ゲキサカ / 2019年7月1日 1時57分

2得点を挙げたサンフレッチェ広島FWパトリック

[6.25 ACL決勝T1回戦第2戦 広島3-2鹿島 広島広]

 今季の公式戦ではわずか5試合の先発。不遇のエースが存在価値を見せつけた。サンフレッチェ広島FWパトリックは後半開始時からピッチに立つと、アジア王者をぎりぎりまで追い詰める2得点を記録。「審判のミスはあったが、それは置いておいて、いい試合、素晴らしい試合をしたと思う」と振り返った。

 背番号10が投入される前と後では、明らかに攻撃の迫力が異なっていた。「このチャンスを待っていたが、長くプレーすることが今日はできた。パトリックという選手がどういう選手かというのを見せたと思うし、自分の特長を活かせたと思う」。そんな言葉どおり、ゴール前で規格外のプレーを見せ続けた。

 まずは後半21分、MF柏好文のクロスに反応し、DF犬飼智也の頭上からヘディングシュートで1点目。さらに同27分、パトリックのヘッドが生んだこぼれ球からDF佐々木翔のゴールが生まれた。そして同35分には、ファウルは得られなかったもののDF関川郁万を抜いてチャンスメーク。最後は自ら得たPKをしっかり決め、2点目を挙げた。

「いい部分がたくさんあったので、自信を持てた。次のJリーグ、ルヴァン杯、天皇杯で必ずタイトルを取るという目標があるので続けていく」と語ったパトリックは自信を取り戻した様子。まずは再び鹿島と対戦するJ1第17節に向けて「自分の強みを見せられたし、今日は本当に素晴らしかった。次の試合でも見せたい。勝ち点でチームに貢献したい」と力強く語った。

(取材・文 竹内達也)●ACL2019特設ページ

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