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前節2発も先発落ち…「何でだろうという気持ち」をバネに、横浜FM遠藤渓太が千金追加点

ゲキサカ / 2019年9月1日 0時21分

サポーターと歓喜を分かち合う横浜F・マリノスFW遠藤渓太

[8.31 J1第25節 横浜FM3-1G大阪 ニッパツ]

 前節で2ゴールを記録したものの、今節はまさかのスタメン落ち。「思うところがなかったとは言えないし、何でだろうという気持ちがあった。その気持ちを抑えて…というより、力に変えようと思った」。劣勢の時間帯にあった横浜F・マリノスの価値ある追加点を決めたのは、思わぬ冷遇に奮起したFW遠藤渓太だった。

 今季初ゴールは第19節の浦和戦。長らく得点から遠ざかっていたが、それでいて先発の座は揺らがなかった。だからこそ、前節名古屋戦で2ゴールを決めた直後の先発落ちは想定外だった。しかし、その苦境を「発奮材料になる」と前向きに捉えた。「出たら絶対にポジションを取り返せるようにどんなプレーをしたら良いか考えながらベンチに座っていた」。

 すると2-0で迎えた前半45分、出番も想定外な形で訪れた。左ウイングで先発していたFWマテウスがベンチに交代サインを出し、ピッチに倒れ込んでプレーを続けられなくなったのだ。「どういう状況でも点を取ることを意識して臨んだ」。残された時間は前半アディショナルタイムと後半45分間。結果を出すには十分な時間だった。

 ところが後半に入ると時間が過ぎていくにつれて、MF遠藤保仁、FWパトリックら交代選手を有効に使ったガンバ大阪の勢いが増していく。そして後半22分、ついに追撃の1点を奪われると、31分にはオフサイドに救われこそしたが、自身の担う左サイドを崩されたことであわや同点ゴールという場面もつくられた。

 しかし、こうした劣勢の時間帯で背番号11が輝きを放った。後半33分、FW仲川輝人のミドルシュートがゴールポストに当たったところから攻撃を再開すると、得意の左サイドでパスを受けた遠藤。対面のDF高尾瑠のテンポを外して右足を強振し、GK東口順昭が守るゴールマウスのニアポスト際を撃ち抜いた。

「やってやろうという気持ちにさせられたし、その中で結果を残せて良かった」。そんな遠藤の一発により、チームは息を吹き返して3-1で勝利。首位FC東京との勝ち点差を再び『7』に詰めた。悲願のリーグ制覇に向けて「声をかけてくれる選手もいたし、気持ちの折り合いをつけて試合に入れた」という団結力も誇った。

 前日30日にはU-22日本代表の北米遠征メンバーに選ばれ、東京五輪本大会まで1年を切った中で大舞台に望みがつながった。「たくさん海外に行く選手がいるし、国内で活躍している選手もいる。負けないようにしないといけない。もう時間がないので、このメキシコ・アメリカ遠征が大事になる」と強い意識は隠さない。

 ただ、点を取った次の試合こそ大事になるということを今回の教訓で学んでいた。「代表とクラブでは違うし、日本人と北中米の選手はタイミングもまるで違う。切り替えてやらないと足をすくわれる」。苦境から立ち上がり、油断を排した21歳は、一回り大きくなった姿で半年ぶりのサバイバルレースに挑んでいく。

(取材・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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