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みんなの想いが詰まった手作りの「報告会」。選手権全国4強の関東一に1か月遅れで行われた表彰式の意義と意味

ゲキサカ / 2022年2月8日 19時0分

選手権報告会に臨んだ関東一高の大会登録メンバー。1か月遅れで届いたメダルが胸元で光る

 ちょうど1か月遅れで届いたメダルを胸元に輝かせながら、記念写真のフレームに収まる高校生らしい笑顔が微笑ましい。

「もうみんな気持ちは切り替えられていますし、辞退した次の日に国立で表彰となると、みんな表情が硬くなったり、どういう立ち振る舞いをすればいいか分からなかったと思うんですけど、表彰が今日で良かったなと思います」(池田健人主将)。

 7日、関東一高サッカー部の『第100回全国高校サッカー選手権大会報告会』が同校にて開催された。関東一は第100回全国高校サッカー選手権大会で準決勝まで勝ち上がりながら、試合前日に選手から新型コロナウイルスの陽性反応が認められたため、出場辞退を発表。開幕戦以来となる国立競技場への帰還が叶わず、表彰式にも出席することができなかった。

 同校生徒会が主催したこの日の報告会には、サッカー部員、チームスタッフ、生徒会役員、教職員、チアリーダー部が参加。全国3位表彰のプレゼンターとして、全国高校サッカー選手権大会実行委員長の玉生謙介先生や日本テレビスポーツ局高校サッカー事務局長の永井孝昌氏も来場し、表彰状やトロフィー、民放杯や各種記念品贈呈が行われた表彰式に加え、生徒会主導で作成した生徒たちや先生方からのビデオメッセージも放映されるなど、和やかな雰囲気で1時間弱の会は進められた。

 報告会はそもそも生徒会の発案だったという。「会長がまず一番始めに『こういうことをやりたいから準備しよう』という感じでした。大会前の壮行会も学校主体でやっていたので、『あ!それと同じようなものか!』と思いましたし、『じゃあ頑張らなきゃな!』って。こういう時期で、なかなか先生にアポを取ろうと思っても会えなかったりして、日にちがギリギリになってしまうのではないかという不安はあったんですけど、みんな協力して準備を進めることができました」と話すのは同校生徒会副会長の佐藤渚さん。開催が決まってからは、限られた時間を使って、会の内容や段取り、企画等をみんなで詰めていく。

司会進行も生徒会の学生が行う

 選手権では苦渋の決断を迫られた高体連関係者も、「関東一のみんなに何かをしてあげたい」という想いは全員が共有していたものの、東京を取り巻く昨今の社会情勢を受け、なかなか実行に移すまでには至っていなかった。そんな中で、この選手権の報告会が関東一の校内で開催されるという情報を知らされる。

「こういう状況の中でなかなかどうしたらいいのかという見通しが立たず、選手権が終わった後も悩んでいました。その中で関東第一高校さんが学校として式典を開くということを伺って、『それならば是非そこで、国立でできなかった表彰式を一緒にやらせていただけないでしょうか?』というわがままなお願いをこちらからさせてもらいました。それに対して関東第一高校さんが受け入れて下さって、今日に至ったという話なんです」と明かすのは玉生先生。さらに選手権開催に尽力されている日本テレビ、大会協賛社のスフィーダも加わり、各種表彰の準備が進められていった。

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