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アトレティコが意地のマドリードダービー勝利!! 前節優勝決定のレアルはベンゼマら温存で無得点

ゲキサカ / 2022年5月9日 6時5分

MFヤニック・カラスコが決勝ゴール

[5.8 ラ・リーガ第35節 A・マドリー 1-0 R・マドリー]

 ラ・リーガは8日、第35節を各地で行い、アトレティコ・マドリーとレアル・マドリーが対戦した。前節にレアルが2年ぶり35回目の優勝を決めて迎えたマドリード・ダービー。UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)からの連戦を迎えたレアルが中心選手を温存した中、前半にPKで先制点を奪ったアトレティコが1-0で勝利した。

 アトレティコの本拠地ワンダ・メトロポリターノで行われた通算280回目のマドリード・ダービー。優勝決定試合の翌節は相手チームの選手たちが“パシージョ”(花道)を作って優勝チームを迎える慣例もある中、アトレティコはディエゴ・シメオネ監督が戦前に述べていたように、普段どおりの整列で試合をスタートした。

 昨季王者のアトレティコにとっては意地でも負けられないダービーマッチ。来季の欧州CL出場権を獲得すべく、3試合ぶりの白星をかけて臨んだ。対するレアルはミッドウィークに行われた欧州CL準決勝マンチェスター・シティ戦を受け、FWカリム・ベンゼマ、MFルカ・モドリッチ、MFビニシウス・ジュニオール、GKティボー・クルトワを温存。ウォーミングアップ中に負傷したFWマリアーノ・ディアスに代わってFWルカ・ヨビッチらが起用された。

 試合はホームのアトレティコが主導権を握った。まずは前半4分、MFジョフレイ・コンドグビアのボール奪取からMFアンヘル・コレアがペナルティエリア右からシュート。さらに同8分にはMFコケのスルーパスにMFヤニック・カラスコが抜け出し、カットインから右足で狙った。しかし、いずれも決定力を欠いて枠外。するとその後は拮抗した展開が続いた。

 それでも前半36分、アトレティコが試合を動かした。MFマルコス・ジョレンテのスルーパスにMFマテウス・クーニャが抜け出し、R・マドリーの最終ラインを突破。DFヘスス・バジェホに足を踏まれて転倒した。一度はプレーは流されたが、VARの介入でアトレティコにPK。キッカーのカラスコが落ち着いて決め、先制点を奪った。

 後半はレアルも交代選手を加えながら勢いを取り戻し、MFフェデリコ・バルベルデの積極的なシュートでチャンスを創出。それでもアトレティコの優位は変わらない。19分にはM・クーニャのインターセプトから途中出場FWアントワーヌ・グリーズマンが持ち上がり、ラストパスに抜け出したM・クーニャに決定機。だが、これはクルトワに代わって出場したGKアンドリー・ルニンのビッグセーブに阻まれた。

 なおも攻めるアトレティコは後半30分、カラスコからのパスを受けたグリーズマンが左足シュートを狙うも左外。同32分、スルーパスに抜け出したカラスコの右足シュートも左ポストに弾かれ、追加点を奪えない。するとレアルが最後に意地を見せ、パワフルなハイボール攻撃でチャンスをうかがう。しかし、最後までゴールは奪えないままタイムアップ。アトレティコが2017-18シーズンから使用しているワンダ・メトロポリターノでのダービーを初めて制した。
●ラ・リーガ2021-22特集

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