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『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:帰還(前橋育英高・徳永涼)

ゲキサカ / 2022年7月7日 20時0分

 入学後の2年間は、とにかく充実していた。「1年生の時は宮本(允輝)コーチに怒られてばかりだったんですけど、自分は今まで指導の中で怒られることもなかったので、そういうところでもいろいろなことを経験できましたし、辰徳さんや(笠柳)翼さんを筆頭に先輩たちが自主練を凄くしていて、練習に強度も質も求めてやっているのを身近で見てきて、吸収できたことで自分も成長できたなと思っています」。

「寮生活もメチャメチャ楽しいです。自分のことは自分でやらなくてはいけないので、親の大切さも学べますし、ずっとみんなと一緒にいる分、ワチャワチャもしますし、テスト勉強でわからないところもすぐに聞けますし、そういうところは楽しいですよね。あとは“自分の見せ方”の話が監督からは凄く多くて、遠征先でのあいさつや態度も監督から教わってきたので、一番変わったのはたぶん人間性の部分だとも感じています」。

 2年生から前橋育英伝統のエースナンバーとして知られる14番を託され、ボランチの位置でチームを牽引してきた徳永だが、非常に仲良く接してくれた1つ上の学年の先輩たちには、特別な思い入れがあるという。

「去年の3年生は本当に良い人ばかりで、後輩の自分や(根津)元輝が出ていたことで、試合に出られなかった3年生の人たちも、遠征に行く時に声を掛けてくれましたし、絶対に悔しいとは思うんですけど、そういうところで後輩のことを後押しできる先輩には凄く感謝していますし、ああいう人になれるようにというのはずっと考えています。1個上の先輩が去年の3年生みたいな人たちだったことには、メチャメチャ感謝していますね」。

 だからこそ、年末に先輩たちと一緒に勝ち獲ったプレミアリーグプレーオフの昇格は心から嬉しかった。前橋育英としても5度目の挑戦でようやく手繰り寄せたプレミアの舞台。悲願を成し遂げた達成感と、3年生たちへの感謝に包まれた徳永にとって、この昇格はもう1つの意味があった。高校ラストイヤーで、ようやくかつての仲間と公式戦で“再会”するという、入学時から掲げてきた絶対的な目標の実現だ。

 しかも、年が明けてプレミアリーグのスケジュールが発表されると、なんと柏レイソルU-18との対戦は開幕戦に決まっていた。3月に話を聞いた際、徳永が嬉しそうに語った言葉が印象深い。「何か持っていますよね。しかも日立台での試合だと、レイソルの選手の保護者の方々も絶対に来ると思いますし、そういう方々とも結構仲が良くて交流もあるので、凄く持っているなと感じました。周りからも『オマエ、凄いな』って。もう、楽しみ過ぎてヤバいです(笑)」。

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