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『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:帰還(前橋育英高・徳永涼)

ゲキサカ / 2022年7月7日 20時0分

 キックオフ直前。相手のキャプテン、DF西村龍留(3年)とグータッチでコイントス。もちろん中学時代の3年間をともに過ごした、かつてのチームメイトだ。「2か月前にやるよりは、自分たちはいろいろな経験ができていたので、良い形でレイソル戦を迎えられたかなとポジティブに捉えていました」。確かな自信を胸に、試合開始の笛の音を聞く。

 前半13分に先制したホームチームは、さらに43分にも追加点を奪う。このチームの2点目を挙げたのが、徳永の盟友・中村だった。「マジで嬉しかったです。涼の前で喜ぼうかなと思ったんですけど、さすがにそれはやめておきました(笑)」。そんな中村も開幕戦のカードが2か月後にスライドしたことで、いろいろな想いを抱えていたようだ。

「去年ずっと自分はBチームにいて、今年の最初の方はAチームのスタメンでやらせてもらっていたので、『前育戦までは絶対にスタメンで出続けよう』と頑張ってきたんですけど、それが2か月遅れたことによって『結果を残さなきゃな』というところもあったので、この2か月間は特に自分の結果にはこだわっていました」。見事に出した結果。柏U-18が2点をリードして、前半が終わる。

「前半は全員が納得していなくて、戦術的にも距離感が悪くてなかなかボールホルダーが迷っている状態だったんですけど、それ以上にメンタル面で甘えや過信している部分が少なからずあったので、そういうところは引き締めないといけないなと思います」。徳永の言葉は、まさにキャプテンのそれ。一転して、後半はアウェイチームが攻勢に打って出る。

「前半に2点取られたからこそ、後半は絶対やってやろうということはチーム全員で話しました」と徳永。24分に1点を返すと、32分には同点ゴールもゲット。前橋育英がスコアを振り出しに引き戻してみせる。

 久々にそのプレーをピッチで見た中村は、改めて親友の変わったところと変わっていないところを実感したそうだ。「涼はもっと自分で行くところは行くタイプだったので、中学の時よりも落ち着いてボールを持っていて、凄く周りを生かしているなということを感じましたし、キャプテンなのでアップからずっと声を出したりしているのを見て、もともと中学の時も先頭に立ってチームを引っ張っていく存在ではあったので、そこはあまり変わっていなくて『涼らしいな』とは思いました」。ファイナルスコアは2-2。決着は付かなかった。

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