FIFAeワールドカップが本日開幕!! 鹿島ナスリがアジア勢唯一の出場へ、クラブ公式も“全面サポート”異例の全試合生配信
ゲキサカ / 2022年7月15日 0時41分
eスポーツのサッカー界で世界最高峰の大会『FIFA eワールドカップ』が14日、デンマーク・コペンハーゲンで開幕した。日本からは鹿島アントラーズ所属のナスリ(22歳、WebNasri)が参戦。日本時間同日深夜に初戦を控える中、アジア唯一の選手として世界の強豪に挑む。
eW杯はエレクトロニック・アーツのサッカーゲームシリーズ『FIFA 22』で戦う世界大会。過去2大会は新型コロナウイルスの感染拡大により中止となったため、今回が3年ぶりの開催となる。ナスリは今年1月に日本で行われたeJリーグ、7月上旬にイギリス・ロンドンで行われたグローバルシリーズプレーオフを制し、世界トップ32に与えられる出場権を獲得。2018年以来4年ぶり2度目の出場を決めた。
ナスリにとって“鹿島での世界行き”は大きな悲願だった。「2年もいてクラブへの思い入れも愛着もある。応援してくれる方々がいて、鹿島への気持ちも時間が経つにつれて強くなった。表向きの言葉ではなく、恩返ししたいと思うようになった」。eJリーグ制覇後のインタビューではそんな思いも吐露し、「だからこそタイトルという形で(恩返しを)実現できてうれしい」と喜びを語っていた。
クラブを背負う立場にはプレッシャーもあった。それでも2020年当時から「嫌なことではない。表現が難しいけど、新しい感情が湧いてきたなという感覚。この経験を海外選手はもっと前からしていたと思うので、メンタル面でも向こうに追いつけるようにしたい」とポジティブに昇華。トッププレーヤーが口を揃えて「メンタルゲー」と精神力の重要性を強調するサッカーゲームにおいて、その重圧さえも自身の成長につなげてきた。
そうした成果もあり、W杯出場決定戦となったグローバルシリーズプレーオフの最終戦では1stレグから攻めの姿勢を貫き、2点を先取。2ndレグは追いすがる相手の攻撃戦術により派手な撃ち合いとなったが、2戦合計スコア5-3で接戦を制した。試合後のセレモニーでは鹿島のエンブレムを猛アピール。「本当に息ができなかった」と重圧をのぞかせつつ、「この数年ずっと目指していたので、ただただ嬉しいという言葉しか出ない」と素直な喜びを表現していた。
現実のサッカー界と同様、eスポーツのサッカー界でもカルチャーを牽引するのはヨーロッパ勢。アジア勢の期待を背負うナスリはダークホース的な存在となる。それでも背負うのは鹿島のエンブレム。「サポーターも中の人もタイトルへの想いが強い。2位、3位でもいい成績だから良かったねというクラブもあると思うけど、そうじゃなく、タイトルかタイトル以外という考え方を持っているのが鹿島」(eJリーグでのコメント)。もちろん目指すは頂点だ。
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