1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

日本代表新キャプテン・遠藤航単独インタビュー「A代表はW杯優勝を目指しているんだなと日本人全員に思っていてほしい」

ゲキサカ / 2023年7月11日 16時10分

——他国を見ると遠藤選手のようにボランチの選手が他のポジションを兼ねていた例も多いですが、日本はボランチ専門の選手が多いです。A代表に新たに選ばれる選手も含め、そのあたりに感じることはありますか。
「A代表に来ると自分を出すのが難しい選手も多いので、そこは(答えるのが)難しいところですね。ただ個人的にはこだわりを持ちすぎないほうがいいんじゃないかとは思っています。『俺はここで勝負したい』というのはもちろん大事だとは思うけど、結果的に自分の選択肢を狭めてしまうこともあるので。監督も『いまのポジションじゃなくてもいいんじゃないか』といろんな可能性を見出そうとしているのに、その選手が否定してしまうと、試合にも使いづらくなる。まずは監督の決断をシンプルに受け入れて、チャレンジしてみる気持ちが持てるかどうかがすごく大事な気がします」

——最後に今後のキャプテン像の話を聞かせてください。実際にキャプテンに就任し、これからこう振る舞いを変えようと思っていることはありますか。
「それがないんですよね。変えようというのは全くないです。いままでの自分をとにかく出すというだけ。変に背伸びしてやんなきゃとなると、うまくいかないと思っているので、ありのままの自分を出していく感じですね」

——キャプテン就任時には3年後の北中米W杯に向けて「これからW杯で世界一を目指していくチームになったけど、選手は次のW杯に出られることが誰も決まっていない」と前置きした上で、年齢や経験に関係なく「代表チームの一員としてプレーするのであればW杯で優勝するために何をしなければいけないのかを一人ひとり考えながら行動してほしい」という所信表明をしていました。あの言葉に込めた思いを教えてください。
「キャプテン就任にあたって、自分のことだけを話すこともできたと思うんですが、それはちょっと違うなと。カタールW杯を終えたタイミングでキャプテンに就任して、いまの若い選手たちは本気でW杯優勝を目指しているので、そういう段階に持っていくためにキャプテンの最初の一言が大事なんじゃないかと考えていました。W杯が終わってからはキャプテンになるかもしれないというイメージはしていたし、3月シリーズが終わってからそういうことも考えながら過ごしてはいたので、ああいう発言になりました」

——毎回メンバーが変わりながら作り上げていく「日本代表」というものを端的に表現した素晴らしいメッセージだと思いました。ここから3年後に向けて、あの言葉どおりの志で集った選手たちによって、どのようなチームにしていきたいですか。
「誰もW杯のメンバーは保証されていないし、代表のチームづくりも当たり前だけど難しい。でも自分が言ったことが本当に全てで、代表に呼ばれたらW杯優勝を目指す集団の一員になり、W杯優勝を目指すんだという自覚をみんな持ってほしいなと思います。もちろんその上で戦術やシステムというチームづくりはあるけど、常に同じメンバーでやるわけではないので、そこは一人一人の適応力がすごく大事になる。その中でも何のためにやっているかはブレないようにすべきだと思うし、そういった芯があるチームは絶対に強い。だからとにかくいま言えることは、『代表に選ばれたらW杯優勝を目指すためにやりましょうよ』ということですね。それだけです。いま代表に入っていない選手でも『A代表はW杯優勝を目指しているんだな』と思っていてほしいし、これから入ってくる若い選手も、サッカーをやっている日本人全員もそう思っていてほしい。メディアのみなさんも日本のファン・サポーターのみなさんもみんながそういう意識でこれからのチームを見守っていてほしいなと思います」

(インタビュー・文 竹内達也)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください