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オフサイド新ルールは見送りに!! 2024-25競技規則の改正点判明、脳震盪ルール恒久化&“PK侵入”罰則緩和へ

ゲキサカ / 2024年3月3日 0時55分

オフサイド新ルールは見送りに

 国際サッカー評議会(IFAB)は2日、年次総会(AGM)を開き、2024-25シーズンに向けた競技規則の改正を承認した。近年議論が進んでいたオフサイドと一時的退場(シンビン)の新ルールは盛り込まれず、導入見送りが決定。一方、これまで暫定的に運用されていた脳震盪に伴う追加交代選手が恒久的にルール化されるほか、PKの際にペナルティエリア内に不正に侵入した選手に対する罰則などにも変更が加えられることが決まった

 IFABはサッカーの国際統一ルールを定める唯一の機関。イギリス4協会とFIFA(各加盟協会からの投票で意見を決定)によって構成されており、ここで取り決められた競技規則は全世界のサッカー競技会に適用される。今回の改正点は7月1日から欧州新シーズンなどで運用が始まり、Jリーグでも例年7月末ごろ(別途発表)から導入される。

▼脳震盪ルールの恒久化(第3条)
 今回の改正点は5つ。最も大きなものは2021年1月から試験的に導入されている“脳震盪ルール”の恒久化だ。

 世界中の各大会では21年1月以降、試合中の選手に脳震盪の疑いがある事案が発生した場合に「当該選手の所属チームは交代選手を最大1人追加起用できる」といった暫定ルールを大会規定に盛り込むことが認められているが、これが正式に競技規則に明記される形となるようだ。

 国際サッカー連盟(FIFA)は今後、脳震盪に関する啓発キャンペーンを実施予定。これにはIFABによる医療データ分析も役立てられるという。その一方、プレミアリーグなどは脳震盪の発生時、10〜15分間の一時的交代を行えるような改正を要望していたが、これは認められなかったとみられる。

▼PK侵入ルールの変更(第14条)
 また今回の改正では、PKのキッカーがボールを蹴る前に、他の選手がペナルティエリアに侵入した場合における罰則にも大きな変更がある。

 IFABは同日に公式サイトを通じて発表した簡易的な解説で「外野選手の侵入は、影響がある場合にのみ罰される」とのみ説明しているが、今後は不正にペナルティエリア内に侵入した選手がただちに罰されるのではなく、その選手がこぼれ球に触れたり、相手選手のプレーに関与したりした場合のみ反則と判定されることになりそうだ。

 これまではピッチ上の審判員は全ての不正侵入に目を光らせていたが、VARの介入時においては不正侵入があった選手が「影響を与えたかどうか」の罰則基準が採用されていた。今回の改正は、VAR介入基準にルール自体の基準を揃えた形となった。

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