今季全敗のJ2最下位・徳島、ルヴァン杯初戦も5失点大敗!! 金星のJ3長野は18歳FWイ・スンウォン&20歳FW木原励がプロ初ゴール

[3.13 ルヴァン杯1回戦 長野 5-1 徳島 長野U]

　ルヴァンカップは13日、1回戦を行い、AC長野パルセイロ(J3)が徳島ヴォルティス(J2)を5-1で破った。長野はJ1経験を持つ徳島に鮮やかな金星。一方、徳島はJ2リーグ戦でも開幕3連敗で最下位に沈んでおり、今季全敗のまま1回戦で姿を消した。

　大会改革によりルヴァン杯初出場の長野は本拠地・長野Uスタジアムでの開催。直近のJ3リーグ戦から先発全員を入れ替え、韓国の漢陽工高から加入した18歳のFWイ・スンウォンが先発でプロデビューを果たした。対する徳島は3連敗中の直近J2リーグ戦からDFカイケのみ連続先発。静岡学園高から加入の18歳MF高田優が先発でプロデビューとなった。

　試合は下位カテゴリの長野がゴールラッシュを見せた。まずは前半18分、MF加藤弘堅の最終ライン裏への浮き球パスにイ・スンウォンが抜け出すと、ペナルティエリア右の角度のないところからシュート。DF田向泰輝に当たったボールがゴールマウスに入った。イ・スンウォンはデビュー戦で初ゴールとなった。

　さらに長野は前半31分、左サイドを抜け出したMF山中麗央がゴール前にクロスを送ると、これに走り込んだMF近藤貴司がワンタッチで決めて追加点。同40分にはペナルティエリア外に飛び出した徳島GK田中颯のクロスを近藤が拾うと、無人のゴールにロングシュートを決め、早々と3-0とした。

　苦しくなった徳島は前半アディショナルタイム3分、ゴール前の浮き球にオーバーヘッドキックで反応したMF坪井清志郎が長野DF石井光輝の顔面を強く蹴る形となり、主審は一発退場の判定。3点ビハインドの上に数的不利で戦う形となった。

　そんな徳島は後半10分、MF中野桂太の右CKが長野GK田尻健のファンブルを誘うと、カイケがヘディングで押し込んで何とか1点を返す。それでも同21分、長野は左サイドからの分厚い攻撃で徳島を深く押し込み、加藤がミドルシュートを決めて再び3点差とした。

　さらに長野は後半43分、山中のスルーパスに抜け出した途中出場の20歳FW木原励が決めて5点目。浦和から期限付き移籍中の木原はこれがプロ初ゴールとなった。試合はそのままタイムアップ。5得点のゴールラッシュを見せた長野が2回戦進出を決めた。2回戦は4月24日に行われ、京都サンガF.C.(J1)と対戦する。
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