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何かをやってくれそうな秋田育ちの新司令塔候補。鳥栖U-18MF大貫天太郎が高い技術でチームにもたらすカラフルな彩り

ゲキサカ / 2024年4月2日 23時10分

「去年もケガが続いていて、それこそ今回みたいな感じで復帰してすぐ出たんですけど、その中でも自分は何もできなかったです。守備のところで弱さを出してしまったり、ボールを持ってもそこまで違いを作れなかったイメージでした」。

 特に課題を感じたのは守備面での強度。「ウチのユースのスタイルの中で、もっともっと強度を出せるようになってくると、ゲームにも絡んでくる選手だなとは思っています」(田中監督)。大貫も「守備では自分でボールを奪い切ったり、味方を動かしてチームでボールを奪うところは、もっと力を付けないといけないと思います」と現実を直視しているようだ。

 それでもプレーに現れる変化も、自身の中で確実に感じている。「鳥栖は逆にそれができて当たり前みたいなチームなので、そこはだいぶ変わってきたと思います。中学生の頃は自分がガツガツと守備をしたりするシーンはあまり見られなかったと思うので、昔のチームメイトは意外に思うかもしれないですね(笑)」。


 前所属はJFAアカデミー福島U-15。「鳥栖はハードワークや強さだったりというところが特徴のチームだとわかった上で、『自分に足りないのはそこだな』と思って、鳥栖でサッカーのベースのところをもっと身に付けられたら、より良い選手になれるかなと思って、ここに来させてもらいました」。ウィークをより鍛えるために、Jユースの強豪を進路に選んだ。

 昨季はあるチームメイトの存在が、より刺激になっていたという。「自分が試合に出ていなくて、ずっと一緒にプレーしてきた仲間のミッチーが出ているというのは、もちろん悔しい気持ちが一番あって、その中で『自分も負けていられないな』と思いましたし、自分ももっとできるという気持ちも出てきました」。

 2023年シーズンのプレミアで全22試合に出場したFW與座朝道(2年)は、中学時代からの盟友。よく知っている間柄だからこそ、その活躍を黙って見ているだけでは終われない。今季こそは、自分も。大貫が秘めている決意は固い。


 新シーズンの背番号は7番に決まった。「歴代の7番の選手は(楢原)慶輝くんだったり、(先田)颯成くんだったり、鑑のような選手だったので、自分もそうならないといけないと思っていますし、やっぱり重みは感じるので、それに恥じないプレーをしたいと思っています」。楢原慶輝(サガン鳥栖)。先田颯成(3年、関西学院大進学予定)。偉大な先輩たちの姿は、ハッキリとその目に焼き付いている。

 もともとの出身は秋田県。生まれ育った地元に対する想いも小さくない。「自分が1年生の時に秋田から取材に来ていただいたことがあって、秋田の友達も応援してくれていますし、いろいろな方にも応援していただいていると思うので、その期待に応えられるように頑張りたい想いもあります」。

 秋田から静岡の地を経て、佐賀へと辿り着いた、鳥栖U-18の新・司令塔候補。2024年は天を衝く飛躍を遂げる1年へ。応援してくれる多くの人たちの想いも背負いながら、大貫の軽やかなプレーが違いを生み出し続ければ、チームもネクストステージへと進化していくはずだ。



(取材・文 土屋雅史)▼関連リンク
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