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“ 岡山学芸館のメッシ”。突破、ゴール連発の新2年生レフティーFW万代大和にブレイクの兆し

ゲキサカ / 2024年4月2日 14時30分

岡山学芸館高のFW万代大和(新2年=ハジャスフットボールアカデミー出身)

“学芸館のメッシ”。新2年生レフティーが大ブレイクの兆しを見せている。岡山学芸館高(岡山)FW万代大和(新2年=ハジャスフットボールアカデミー出身)は、中国高校新人大会で準決勝、決勝を含む4試合中3試合でゴール。右サイドを主戦場とする万代は結果だけでなく、非常に鋭いドリブル、ワンツーからPAへ潜り込む動き、シュートでもインパクトを残した。
 
 その万代は、第14回PUMA CUP ㏌ SAKAI U-17(3月25日~28日)でも躍動。神村学園高(鹿児島)との初戦は1-5と完敗だったが、万代が個の力で1ゴール。続くC大阪U-18戦は、相手の注目MF木實快斗(新3年)らに苦しんだものの、岡山学芸館はFW香西健心(新3年)とFW太田修次郎(新3年)の強力2トップが決めるなど4-3で勝利した。その中で、万代は細かいタッチからの鋭いドリブルを連発。1対1では止まらず、1対2の状況でも強引に仕掛けてFKを獲得するなど、雨によるぬかるんだピッチで存在感を放った。

「セレッソでも自分のトリプルが通用したんで、結構自信がつきました」と万代。1年前とは明らかに目線が変わっている。「1年の初めらへんは、フィジカルが弱すぎて、すぐコケてたんですけど」体重が1年間で5kg増加。日々のドリブル練習でアジリティ、キレも高まり、壁となっていた右足も改善してきた。

 まずゴールへ向かう姿勢が印象的だ。「自分で1人で行って、ゴール決めれたら多分チームも楽やし。そういうところなんかは自分で意識しています」。高原良明監督ら岡山学芸館のスタッフの後押しもあって最後まで行き切ることを目指し、自信を身に着けている。

 昨年はプリンスリーグ中国も経験。そして、今年は県新人戦後から調子が向上し、トレーニングから圧倒的なプレーができるようになってきたという。その力を公式戦やフェスティバルでも表現。「去年までは、Aチームでレギュラーで出続けるっていうのを目標にしてたんですけど、今はそれ当たり前になってきて。次、代表か高校選抜になりたいです」と掲げた。サイズは小柄なものの、異質の切れ味を見せるドリブルと、細かく蹴り分けることも、パワーショットを撃ち込むこともできる左足を含めて、大きな可能性を秘めている。

 ただし、慢心は見られない。C大阪U-18戦も「もっと決められるところがあったし、もっと簡単にできるところもあったから、そこの使い分けをもっとちゃんとしないと、上にはまだ行けないと思う」と首を振る。トップスピードでドリブルした際に味方の動きを確認できず、単独で行き過ぎて相手DFに囲まれてしまうようなシーンもあった。

 C大阪U-18の年代別日本代表選手たちに比べると、自分は「まだまだ」。また、幼少の頃から背中を追ってきた“ライバル”前橋育英高(群馬)MF稲田修人(新2年=広島ジュニアユース出身)に対し、「1回も俺の方がうまいなって思ったことないんで。多分あっちの方が上手い」という思いを抱いている。まだまだ自分に満足せずに、この1年でドリブルとパスの使い分けとトラップ、シュートの精度、フィジカル面も伸ばすことを誓っていた。

 理想像はFWリオネル・メッシだ。「ボディーフェイントとか、相手の重心の相手の逆の突き方とか、タッチとか」を参考に。“学芸館のメッシ”はより違いを生み出せる選手、日本代表、海外で活躍できる選手になることを目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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