CB&SB経験も糧に“本職”チャンス到来…柏20歳MF土屋巧「最終的にはボランチで成功したいと考えていた」
ゲキサカ / 2024年4月16日 20時1分
柏レイソルMF土屋巧はプロ3年目の今季、育成年代から公言してきた「ボランチで勝負したい」という野望を叶え、J1リーグ戦全試合のピッチに立っている。
前節の浦和レッズ戦(◯1-0)では今季3度目の先発出場を果たし、粘り強い対人守備とセカンドボール回収で勝利に貢献。果敢な攻撃参加から自身最多となる2本のシュートも放つなど、課題の攻撃面の取り組みも着実に実を結んでいる。
浦和戦後、土屋は自身のパフォーマンスを次のように振り返った。
「ここ数試合の中では良くできた試合だったけど、細かいところをもっと突き詰めていかないといけない。前の選手が守備にかけた時についていったり、意識的に運動量を増やしていくことはよかった。また前にラインを高く保って、シュートを打てたシーンもあった。シュート自体は全然だったけど、攻撃に絡んでいくところは課題の一つなのでそこもチャレンジしつつ、何本かシュートまで行けたのは良かった」
日体大柏高から2022年に加入した土屋は昨季まで、高卒1〜2年目ながら主にCBとSBでJ1リーグ戦22試合に出場。すると今季はMF高嶺朋樹が長期離脱を強いられている中、ダブルボランチのポジション争いに加わり、全試合先発のMF白井永地や大卒ルーキーのMF熊坂光希とのコンビを組み、ここまでわずか1敗のチームを支えている。
「(白井や熊坂とは)常に日頃の練習でのコミュニケーションだけでなく、練習外でもコミュニケーションを取れている。試合中も上下関係を気にせず、ラフにコミュニケーションを取れている。朋樹くんがいないのはサポーターの方から見ても大きい穴だと思うけど、そこをいかにして埋めていくか。いまは自分がチャンスをもらっているわけでどう活かしていくか、そのチャンスを無駄にせずにレギュラーを奪えるようにという気持ちを試合に出せればと思っている」(土屋)
高校時代はCBながらプロ入り後はMF登録の土屋にとって、中盤は「最終的にはボランチで成功したいと考えていた」という念願の“本職”。井原正巳監督からは「緊急事態でCB、SBをできるように準備してほしい」と伝えられているというが、現在はDF犬飼智也ら守備陣が安定していることもあり、希望に沿った持ち場で起用されている。
180cmという上背以上に空中戦を得意とする土屋だが、ボランチへのこだわりは自身の特徴を冷静に客観視した結果、生まれたものだったという。
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