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[関東]大学リーグを席巻する前橋育英出身4年生世代…中央大主将DF大野篤生「俺たちの代って凄かったんだなと」

ゲキサカ / 2024年5月7日 20時58分

中央大の主将DF大野篤生

[5.4 関東大学L1部第4節 東洋大1-2中央大 味フィ西]

 今年の関東大学サッカーで“一大勢力”として注目されているのが、前橋育英高校出身の4年生だ。1部リーグの主将だけでも明治大でMF中村草太、日本大でDF熊倉弘貴、中央大でDF大野篤生が務め、東洋大のDF稲村隼翔(新潟内定)やMF新井悠太(東京V内定)、日大のMF熊倉弘達(甲府内定)が卒業後のJリーグ入りを内定させている。

 この日の試合には、東洋大で稲村、新井、中央大で大野、GK牧野虎太郎の4人が先発ピッチに立って対峙していた。稲村が「そこはもうバチバチでした」と話したように、それぞれが胸が熱くなる思いを持ってプレーしていた。その中で大野は「すごく意識してきた中でやっとピッチで会えたのは嬉しかった」と特別な感情があったことを明かした。

 同級生にはMF櫻井辰徳(神戸)らプロ内定選手もいた高校時代だが、大野も主力の一人を担っていた。しかしコロナ禍で変則開催となった高3シーズンのプリンスリーグ初戦で左ひざ半月板を負傷。さらにリハビリ期間に地元クラブで練習した際に逆の右足半月板を負傷し、結局大学1年生シーズンも大半をリハビリに費やすことになった。そして復帰した2年生シーズンはIリーグが主戦場。結局、リーグ戦ではトップチームの出場がないまま、最終学年を迎えていた。

 ただ高校時代をともに過ごした仲間の活躍が、苦しい時期を過ごす心の支えにもなっていたという。「あのころ同じピッチでやっていて、同じ教室にいた選手がプロの舞台かと。ベタですけど、嬉しさ半分、悔しさ半分でした。俺たちの代って凄かったんだなと思いつつ、俺はまだまだだなと現実を突きつけられる感じでしたが、間違いなく刺激にはなっていた」。すでにJリーグにも出場する新井や稲村とのピッチでの再会は、格別だったというわけだ。

 主将となって迎えた今シーズン。関東大学リーグ戦デビューとなった今季開幕戦の日本大戦(●1-3)はまさかの退場処分で「ほろ苦デビュー」となり、復帰戦となった前節の筑波大戦も0-3で敗戦。自分がいなかった第2節の東京国際大戦は勝利していただけに、責任を感じていた。「正直、自分の存在価値を示すのが今日だと思っていた。勝てて良かったです」。“初勝利”に喜びがにじみ出る。

 高校時代は生徒が務める伝統がある部長の役職を務め、大学ではキャプテンに就任。将来的にも組織をまとめるマネジメント力を生かしたい考えはあるが、まずは「プロになる夢を叶える」ことを念頭に置く。そこにもあるのは、高校時代を過ごした仲間の存在だ。「今日とかも2人(新井、稲村)ともゲームを一発で代えちゃうような武器を持っていた。学ぶべきだなといい刺激になりました」。今は先を行かれているかもしれない存在だが、その差は必ず埋めてみせる。

(取材・文 児玉幸洋)
●第98回関東大学リーグ特集

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