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日本代表強化、女子W杯招致、商業的価値の向上…JFA宮本恒靖新会長が目指すその先のサッカー界「もっと広い価値観をみんなで作っていけたら」

ゲキサカ / 2024年5月23日 7時42分

——そういった人々とのつながりも活かされそうですね。
「つながりは大事にしたいと思いますね。たとえばフェデリコという同期がFIFAのインファンティーノ会長の秘書をしています。彼と長く共通の時間を過ごしたというわけではないのですが、FIFAマスターの卒業生というくくりになると一気に距離が縮まるコミュニティではあるので、そんなに遠いところにいるとは感じません。他にもインドネシア、モンゴル、ブラジルなど世界中いろいろなところにネットワークが広がっていますし、そういった人脈を活用しない手はないと思っています」

——ここからは先日の就任会見で語られていた今後の施策についてお聞きしたいと思います。まず「競技面での成果」という項目が最上位にありました。中でも大きな注目が集まるのは日本代表の強化だと思いますが、具体的にどのような展望がありますか。
「まずはマッチメイクのところですね。W杯予選のスケジュールもあって難しい現状ではありますが、チームサイドが望むような対戦相手としっかり組んでいきたいと思います。また代表チームが一気に強くなるというのは難しいですよね。マジックはありません。先日までU-23日本代表がアジアカップを戦っていましたが、そうした勢いのある若手が常に育ってきて、A代表で活躍している選手を脅かすような状態をしっかり作っていかなければならないと思っています。強化の機会をどう作るか、どこに遠征に行くかというのも含めて、地道にしっかり続けていくことに尽きると思っています」

——宮本会長自身は選手の立場でも代表チームに深く関わり、また指導者としては育成年代からトップチームを経験し、さまざまな観点から代表チームを見ていると思います。もっとこうしていきたいという考えはありますか。
「何が正解かはわかりませんが、もちろんテクニック、戦術、フィジカルが優れている前提の上で、精神的にも自立した選手が育っていくことが高いレベルに行く近道になると思います。海外に行っていろんな壁に直面する選手が出てくるのはどうしても仕方ないと思いますが、そういうことをしっかりと乗り越えていける準備ができている選手が早くから海外に出て行って成功し、そういった選手の数がさらに増えてくると、よりトップクラブでプレーする選手が増えていくことにもつながると思っています」

——また女子サッカーの発展も大きな重点項目に挙げています。その中には2031年の女子W杯招致という大きな計画も明らかにされました。
「まずはなでしこジャパンが強くなることでWEリーグがさらに発展し、魅力のあるリーグになっていくことが大事だと思います。その中でも2031年の女子W杯招致を目指す活動を一緒にやっていけたらより大きなうねりになると思います。去年の女子W杯の時にインファンティーノ会長も『女子サッカーにしっかり投資をすべき』という方針を打ち出しました。女子サッカーの価値を理解してくれる人をもっと増やし、一緒に大きなうねりを作っていけたらと思います」

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