日本代表強化、女子W杯招致、商業的価値の向上…JFA宮本恒靖新会長が目指すその先のサッカー界「もっと広い価値観をみんなで作っていけたら」
ゲキサカ / 2024年5月23日 7時42分
——なでしこジャパンが2011年の女子W杯で優勝した後、欧州各国の女子サッカーが大きく進歩し、いまは追う立場にあるように思います。ここからどのような施策が必要でしょうか。
「もちろんサッカーのレベルも継続して上げていかないと全てはうまく回っていかないと思います。ただ現状では、日本サッカー協会に選手として登録してくれているのは80数万人の方々ですが、そのうち女子選手の登録数は約5万人にとどまっているので、そこに伸びしろがあるのは間違いありません。WEリーグのお客さんの数も毎試合1500人から2000人くらいですが、そこをいかにして増やしていくか、より進んだコミュニケーションもブランディングも必要だと思います。そうしたことも含めて全てやっていかなければならないと思います」
——その取り組みの一つの象徴がW杯招致になるという考えでしょうか。
「国際大会を開くことでいろんな人たちを巻き込んでいく力が出てきますし、大きな夢を語ることで人をインスパイアできることもあると思います。2002年のW杯招致活動や、W杯を開催できることが決まった時のことも思い出しますし、東京五輪もそうだったと思います。大きなうねりができるのは国際大会を招致することのメリットのひとつだと思います」
——2002年当時は選手として経験していましたが、自分が出られるかもしれないW杯の機運は違いましたか。
「正直、出られるとはあまり思っていなかったです(笑)。1992年くらいに招致の話を聞いたので、子どもだった自分にはちょっと遠かったなと。ただ、実際に大会が始まるまでの雰囲気はスペシャルでした。98年のフランス大会が終わって、トルシエ監督が来て、新しい代表チームが始まって、2000年のシドニー五輪も目指しながらでしたが、自国でプレーできる名誉をイメージしながらW杯に出たいと思って努力していました。そういうことを考えると、いまの段階で31年にW杯を開催できるとなれば『7年後に自分が……』というのはイメージしやすいと思います」
——これから招致に向けてどういうところをアピールしていきたいですか。
「まずは次のFIFA総会で27年の開催地が決まります(※注)。まずはどのような基準を満たさないといけないのか、各国がどのようなプレゼンをしているかという情報は集めなければいけません。大規模な国際大会を開催するためには、細かいところまで政府にご協力いただく必要もありますし、招致するための条件をどのようにクリアしていくかなど、大会を招致するための開催提案書は戦略的にこれから作っていこうと思っています」
(※注 その後、5月17日の総会でブラジル開催が決まった)
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