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アメリカ大学サッカー留学を応援する日本代表MF遠藤航、高校生を前に語ったリバプールでの分岐点「なぜここで遠藤なんだ?と…」

ゲキサカ / 2024年6月29日 9時7分

——海外でプレーする点で一番辛かった経験はどのようなことですか。またそれを克服する方法はどうしていますか。
遠藤「僕も最初にベルギーに行った時、もともと海外には挑戦したかったけど、浦和レッズのほうが環境面では良かったし、めちゃめちゃ狭いアパートみたいなホテルにいて、孤独感を感じることはあったかもしれないですね。なんでここにいるんだろう、みたいな(笑)。ただ、そこでサッカーでうまくいかなくなったら余計に帰りたくなったり、家族にも会えない、友達にも会えない孤独感が出てくるだろうから、克服の仕方としては自分が成功している未来を思い描くことですかね。いま経験していることが、最終的に試合で活躍するための一つのステップだと考えると意外と頑張れると思うし、あと帰るのは簡単だから。プロの世界で言えば、海外で活躍できずに日本に帰ってしまう選手もいるけど、日本に帰ってしまうとまたそこから海外に出て活躍するのはめちゃめちゃ大変な作業。帰るのは簡単だけど後戻りできないということを考えると克服できるというか、自分をモチベートしてまた頑張れると思う。そういう孤独感はみんなこれから感じるかもしれないけど、自分が何を本当に目指しているのかという目標とか夢がブレなければ、海外で上に行けるし、克服して乗り越えられるんじゃないかなと思います」

 そうした回答のなかでも、高校生たちがとりわけ深く頷いていたのは「試合に出られない時、コーチに対して不満が募る時はどうしているか」という質問への返答だった。遠藤は「個人的にはあまり監督とかに不満を持ったことがなくて……」と答えつつ、「全ては自分の実力だと思うので」と具体的な受け止め方を明かした。

遠藤「もちろん自分を使ってくれないというのは思ったりはするけど、それって逆に言うと、自分の代わりに出ている選手を過小評価しているのかもしれない。自分のチームメートでも『何で俺が出られないんだ、自分はいいパフォーマンスだったのに』という選手がいるけど、それはチームメートに対してのリスペクトもないことだと思っている。もちろん自分を過小評価する必要は全くないし、自信を持ちつつも、置かれている状況や立場、監督の考えていること、なんで自分を使わずにその選手を使ったんだろうということをいろんな角度から考えてみると、自分が置かれている状況が分かると思う。常に自分に矢印を向けることが大事だし、それによってまた結果を残してやろうと思えるかもしれない。何よりそれだけ自分と向き合えていれば、チャンスが来た時に結果を残せると思う。チャンスを常にうかがって、悔しさを内に保ちつつ、最後に発散するところでしっかり頑張ろうと。そういうイメージですね」

 最後に記念撮影を行い、約1時間にわたる対談が終了。遠藤は海外挑戦を志す高校生に「日本を出て海外に行くことは、生活も含めて簡単ではないと思いますけど、一つの人生経験としては素晴らしい経験ができると思うし、日本で生まれ育った人が日本以外のことを知るという意味でも、海外チャレンジは間違いなくみなさんの人生にとってポジティブなものでしかないと思う。もちろん楽しい経験ばかりではないと思いますけど、それも含めて人として成長できる場なのかなと個人的に思っているので、チャンスがあればどんどん積極的にチャレンジしてほしいなと思います」とエールを送った。

■キミラボ公式サイト
https://kimilaboratory.com/kimilab_agency_soccer/

(取材・文 竹内達也)
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