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【単独インタビュー】「机上の空論にならない」「逆に難しいことをしなくていい」冨安健洋が語るアーセナルの強みと適応力の理由

ゲキサカ / 2024年7月29日 19時3分

インタビューに答えたDF冨安健洋(アーセナル)

 日本代表DF冨安健洋(アーセナル)は昨季、自身初となるUEFAチャンピオンズリーグ参戦に加え、プレミアリーグでは最終節までもつれ込む優勝争いを経験し、キャリアをさらに大きく前進させる1年を過ごした。ところが冨安によると、その1年を終えて感じているのは「何もタイトルを取っていない」という悔しさだという。

『ゲキサカ』では今夏、シーズンオフで帰国中の冨安に単独インタビューを実施。ミケル・アルテタ監督のもとで進化を続けるアーセナルのスタイル、その中で冨安が見せてきた驚くべき適応力の秘訣、その挑戦を支えている妥協なきメンタリティーに迫った。

——まずは昨シーズンのことを聞かせてください。アーセナルでのレギュラー争いの中、初めてのUEFAチャンピオンズリーグ、日本代表でのアジア杯出場などさまざまなことがあった1年でした。どのように総括していますか。
「良いことも悪いことも経験したシーズンだったなと思います」

——良いことという点ではCL出場は大きなステップだったと思います。
「そうですね。CLデビューしたことも、ゴールを決められたことも、またアシストの数も僕のキャリアでは一番多かったので、そういったところは良かった面かなと思っています。ただ逆にケガもしましたし、結局アジア杯も含めてタイトルを一つも取れていないので、僕らが求めていたベストなシーズンではなかったという点も含め、良いことも悪いことも経験した感じでした」

——ただ外から見ていた立場としては、アーセナルにとって無敗優勝を成し遂げた2003-04シーズン以来の水準となる勝ち点89を獲得し、なおかつ7年ぶりにCLを並行して戦っていたという歴史的なシーズンのように感じていました。そのステージは正直、なかなか想像ができないレベルなのですが、手応えはなかったのでしょうか。
「チームとしては前のシーズンと比べて補強もしましたし、明らかにチームとしての層も厚くなった状態でシーズンを戦うことができました。チャンピオンズリーグとプレミアリーグを並行しながら戦い、それもプレミアリーグも最後の試合まで優勝の可能性を残すことができたという意味では進歩かなと思っていて、でも結局は結果の世界なので、何もタイトルを取っていないというところにおいて満足はできないかなと思います」

——補強という観点では、選手を獲得したからといってうまくいくものではないというのはスポーツの世界ではよくあることだと思います。その中でアーセナルはカイ・ハバーツ選手、デクラン・ライス選手といったクオリティーの高い選手が加わり、動的に支配するスタイルを推し進めることができ、さらに彼らの存在によって冨安選手の役割も大きく広がったように感じました。
「まず補強に関して言えば、アーセナルはクラブとして明確なものを持っているなと感じています。ただ数字とかデータで評価しているわけではなく、その選手のパーソナリティも踏まえた上で補強をしていて、本当にチームとして正しい方向に進んでいるなと思います。あとはアルテタ監督の存在も大きいと思いますね。新しく入った選手たちにできる限り早く、アーセナルのサッカー、アルテタ監督のサッカーを伝える、浸透させるというのは本当に彼の手腕だと思います。言われたとおり、ハバーツやライスがしっかりと1年間活躍しての勝ち点89という結果だと思うので、正しい方向に進んでいると思いますね」

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