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『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:自分の色(中央大・大野篤生)

ゲキサカ / 2024年8月12日 19時14分

「だから、アレはデフォルトです。いつも全然やらされますし、僕も喜んでやっちゃいます(笑)」。そう言い切った『ダンスを踊る側』も、『ダンスを躍らせる側』も、十分過ぎるほどにわかっている。この日の“おふざけキャラ”を見る限り、このグループを牽引するキャプテンのキャラクターは、きっと一番収まるところに、最適な形で収まっているのだろう。



 一方で、今の自分に足りないところにもしっかりと目は向いている。「キャプテンとしての自分のラストピースは“ピッチ内”だと思います。オフ・ザ・ピッチで言わなきゃいけないところとか、今自分が動けば変えられそうな何かというところでは、ちゃんと動けていると思いますし、それに対してのアクションも怠ってはいないので、あとは試合でのパフォーマンスが付いてくれば、結構良いキャプテンなんじゃないかなと思いますね(笑)」。

 高校時代の負傷の影響もあって、大学入学後も練習に本格合流したのは1年の11月ごろ。以降も主戦場はBチームであり、昨シーズンもレギュラーを掴んでいたわけではない。「今年もそんな簡単に大活躍できる年にはならないなということは何となく察してはいたので、自分の命題としてはシーズンを通して少しずつでも日常を積み重ねて、最後の最後でプロに滑り込めるぐらいの実力を付けるぐらいまで叩き上げることなんです」と冷静に現状を分析した上で、日々努力を重ねている。

 小さくない刺激を受けているのは、高校時代のチームメイトたちの活躍だ。既に新井悠太(東洋大/東京V内定)と稲村隼翔(東洋大/新潟内定)は特別指定選手としてJリーグのピッチに立っており、中村草太(明治大/広島内定)、熊倉弘貴(日本大/横浜FC内定)、熊倉弘達(日本大/甲府内定)もJクラブからの内定を勝ち獲っている。

「シンプルに凄く実力のある集団だったんだなって。普段からあまり話したりはしないですし、端から見て『あ、隼翔決まった』とか『弘達決まった』というのを知っていく感じなので、どちらかと言うとコミュニケーションを取っての刺激というよりは、入ってくる情報に対して燃える感じですけど、やっぱり『いいところでサッカーしてたんだな』って思います」。

 それは彼らに追い付きたい気持ちはあるけれど、焦っても仕方がない。「やっぱり地に足を付けて、コツコツ積み重ねることが近道だと思うんですよね。自分は普通に就活も終えて、内定を戴いている状態で、そっちの道に行っても社会人としてなりたい姿も自分の中では描いているので、もちろんプロにはなりたいですけど、そこに対しての焦りはないですね。今やるべきことに目を向けて、やるべき時にどれだけ実力を出せるかというところに、常に照準を合わせてやっています」。自分は自分の道を、ゆっくりと、着実に、歩いていく。

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