2つの「リバウンドメンタリティ」が導いた逆襲への序章。柏U-18は大宮U18との激闘を制してホームで連敗回避!
ゲキサカ / 2024年9月8日 21時35分
柏U-18の腹は据わっていた。DF福島大雅(3年)とDF上原伶央(1年)のセンターバックコンビも、MF黒沢偲道(3年)とDF沼端隼人(2年)のドイスボランチも、丁寧なポジショニングで的確な守備を徹底。「この試合が近づくにつれて、全員がリーダーシップを取って、声を出すことができるようになったので、『今週は勝てるんじゃないかな』というのは少し感じるところがあったんです」(栗栖)。ピッチ内で声を途切れさせることなく、より圧力を掛けてきた相手の攻撃を1つずつ、丁寧に、凌いでいく。
3分のアディショナルタイムが過ぎ去り、タイムアップのホイッスルが聞こえてくる。「1人1人がチームのために、勝利のために走って、やるべきことをやってくれたことが本当に大きかったと思いますし、それが勝利に繋がったと思います」(栗栖)。ようやく弾けた黄色の笑顔。シビアな展開にも我慢強く、粘り強く戦い抜いた柏U-18が、連敗回避となる白星をホームで手繰り寄せる結果となった。
試合後。指揮官が「今日一番良いシーンだったなと思います」と真っ先に挙げたのは、先制点を呼び込んだ“澤井の守備”だった。「もちろん2点、3点ぶち込む選手は欲しいですけど、ピッチの中でミスした後にもう一度自分で立て直せるリバウンドメンタリティを、彼は今回ものすごく表現してくれたなと。普通の選手だとあそこで落ちて、プレッシャーも行けないと思うんですけど、そこで『くそっ!』と思ってギアを上げてくれて。ああいった選手、ああいった男にみんななってほしいなと思いますね」(藤田監督)
チームメイトからも澤井への称賛が止まらない。「前半にあったPKを外した烈士が、その直後に切り替えてプレスに行って奪って、そこから得点に繋がったというところで、そういうリバウンドメンタリティはもっと磨いていかないといけないなと、今日のゲームで烈士から学びました」(栗栖)「澤井くんの守備がチームを良い方向に持っていってくれました。僕は前節でPKを外した後に、澤井くんぐらいのリバウンドメンタリティは見せられなかったと思っているので、そこは凄く尊敬しますね」(吉原)
もちろんPKを決められればベストであったことは間違いないけれど、結果的に澤井が発揮した“リバウンドメンタリティ”がチームに火を付け、勝利の一端を担うことになるのだから、サッカーというスポーツは実に興味深く、実に難しい。
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