「まだスタートラインに立っただけ」横浜FMユースのキャプテン埜口怜乃、トップチーム昇格で夢実現へ第一歩
ゲキサカ / 2024年12月25日 20時30分
今年9月に来季、横浜F・マリノスのトップチーム昇格が発表された横浜F・マリノスユース所属のDF埜口怜乃(3年)。中学3年でプレミアリーグデビューを果たし、強力なFWとの対峙を通して成長を続けてきた。今年はキャプテンも務めたDFリーダーに横浜F・マリノスのアカデミーで学んだこと、プロでの目標などを聞いた。
――改めて来季からJリーガーになることに対する率直な想いはいかがでしょうか?
「率直に嬉しいです。でも、まだスタートラインに立っただけなので、これからもっと頑張らないといけないと思っています」
――実際にトップ昇格がわかった時にはどういう感情が湧きましたか?
「嬉しかったですが、そんなに実感は湧かなかったです。今も正直実感はそこまでないんですけど、これから徐々に増していくのかなとは思っています」
――プロと大学と両方を選択肢として持っていたと思うのですが、実際に昇格を打診された時に、迷いはなかったですか?
「その時に迷いはなかったですね。5月ぐらいの面談のころには、まだ自信がなかったんですけど、1回冨樫さん(冨樫剛一監督)と試合前に電車で一緒になって、隣に座ったことがあったんです。その時に『大学もレベルが上がっているし、そっちでもいいんじゃないか?』というような話と、『プロに行けるチャンスは誰にでもあるわけじゃないし、プロの方がレベルは高いよ』という話をしてもらいました。その中で『大学も能力的に高い選手がいるけど、プロとは戦術理解の部分で少し差がある』ということもおっしゃっていたので、それも決め手の1つになりました」
「そのあとで7月ぐらいにトップチームの練習に行った時に、『ああ、割とやれるかな』という感覚はありましたし、クラブユース(選手権)が終わった後にもトップの練習に呼ばれて、そこでも感触は悪くなかったので、『やれなくはないかな』という気持ちはそこでさらに増しました。もう1つは世界的な視点で見た時に、『大学経由でプロになるのは遅いかな』という想いもあったので、『やるからには悔いのない選択をしよう』と思って、プロの道を選びました」
――電車で冨樫さんが隣になって良かったですね(笑)。
「たまたま電車に乗って座ろうと思ったら冨樫さんがいて、朝早かったので周りも空いていて、一瞬『どうしよう……』とは思ったんですけど、隣に座りに行って良かったです(笑)」
――今季はシーズン前にトップチームのキャンプにも参加されていましたが、その時の手応えはいかがでしたか?
「もともと(白須)健斗と(望月)耕平はシーズンスタートの練習の方から参加していて、僕はユースの方で自主練をしていたんですけど、ケガ人が出たということでキャンプの前の二部練習に1日だけ行くことになって、その日のパフォーマンスが良かったのか、『明日も来れる?』と言われて、そこからキャンプにも行くことになりました。キャンプでは練習試合にも出たんですが、観客の方もいたのでトップの雰囲気も少しわかった感じはありました」
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