皮膚に現れた「できもの」の正体(3)【ホクロ】だんだん膨れて大きくなっていくタイプも
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月18日 9時26分
「ホクロ」について考えたことがあるだろうか。とりわけ顔にできているホクロは毎日見るものだし、大きさや位置によっては他人の印象にも残る。たとえば、タレントのコロッケは、ものまねをする際、対象者のイメージを強調するために大きな作り物のホクロをつけたりもする。
「コロッケさんが鼻や眉毛の周りにつけるのは、『膨れるホクロ』ですね」と言うのは、皮膚腫瘍外科指導専門医で「あきおか形成外科」(大阪府高槻市)の秋岡二郎院長だ。
「ホクロには、黒くて平らなホクロとして“一生”を終えるものもあれば、膨れてくるホクロもあるのです。膨れるホクロは最初から膨れているわけではなくて、何もないところから始まって、黒い点になり、だんだん膨れ出して、最後は色が脱落して皮膚の色の膨らみになっていく。それが膨らむホクロの“一生”です」
そもそもホクロというのは、ホクロ細胞が集まったもので、もともと黒いわけではなく、皮膚と同じ色だという。当初は皮膚の表面にあっても見えないため、赤ちゃんや子供にはホクロがない(ように見える)。
では、何がきっかけで黒くなるのか?
それはホクロ細胞が活動を始めて、メラニン色素をつくり始めることがスタートになる。ホクロ細胞が活動を始めるきっかけとなるのは、「日焼け」だったり、「時間」が挙げられる。
たとえば、生まれてから10年後に活動を始めると決まっているホクロ細胞があれば、10歳になったら黒いホクロとして目に見えるようになる仕組みだ。その時間が20年なら20歳で、30年なら30歳でホクロが見えるようになる。
「ホクロは基本的に切除する必要はありませんが、若くして顔にたくさん見え始めた方や、大きいホクロができた場合は、気になるので取りたいという方が多いですね。ただ、若い方の場合は通常、ほとんどがホクロですが、50歳ごろからホクロが出始めた時は、別の“できもの”である場合を想定する必要が出てきます」(秋岡院長)
年をとってから現れたホクロは「基底細胞がん」の可能性があるのだ。次回はホクロとがんの見分け方を紹介する。(つづく)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
皮膚に現れた「できもの」の正体(4)【基底細胞がん】黒々としたいびつな形のホクロはがんかもしれない
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月19日 9時26分
-
皮膚に現れた「できもの」の正体(2)【粉瘤】悪性ではないが生活に支障が出る
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月17日 9時26分
-
皮膚に現れた「できもの」の正体(1)【皮膚線維腫】蚊に刺されてできた黒く硬いしこりが治らない
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月16日 9時26分
-
病気の兆候がわかる便からのSOS!ノールック流しは絶対NG、おすすめは「排便日誌」
週刊女性PRIME / 2024年4月13日 7時0分
-
関心高まる「美容医療」~トラブルから身を守る(3)PRP療法は混合注入に注意
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月4日 9時26分
ランキング
-
1“15年間フルーツしか食べない人物”に起きた驚きの変化。「ラーメンもお菓子も食べたいとは思わない」
日刊SPA! / 2024年4月30日 8時52分
-
2「パパ活不倫で辞職」宮澤元議員が許された"なぜ" 「記憶にございます」回答で好感度も上がった?
東洋経済オンライン / 2024年4月30日 19時0分
-
3ニトリが布団「Nクール」を自主回収 「中綿」表面に出てくる恐れ……「深くお詫び」
ねとらぼ / 2024年4月30日 12時20分
-
4キッチンの水切りカゴのヌメリ汚れがきれいに取れる!捨てる前のジップロックを使った裏ワザ
まいどなニュース / 2024年4月30日 11時55分
-
5なぜ辞退しない? 円安物価高の“A級戦犯”黒田東彦・前日銀総裁に「叙勲」のブラックジョーク
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月30日 11時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください