大谷絶好調の裏にMLBとドジャースの「特別扱い」…異例のバックアップ体制で打率.345
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月11日 7時45分
DHは大谷専用ポジションに(C)ロイター/USA TODAY Sports
MLBはドジャース大谷翔平(29)が起こした賭博醜聞に対し、早期の幕引きを図ろうとしているし、そうせざるを得ない複雑事情もある。それが結果として、大谷がグラウンドに集中できるよう配慮したことになっている。(【前編】からつづく)
◇ ◇ ◇
大谷をバックアップしているのはMLBに限らない。10年総額1000億円超の契約を結んだドジャースもしかりだ。
大谷は今季、右肘の手術明けで打者に専念するしかない。といって送球が必要な守備に就くのは実際問題、ハードルが高い。つまり原則、DHに専念するしかない。昨季、ドジャースのDHだったマルティネスは113試合に出場しただけだった。残り49試合のDHは他の主力野手が代わる代わる休養するためのポジションでもあったが、大谷は開幕から13試合すべてDHとしてフル出場している(9日現在)。特派員のひとりがこう言った。
「ドジャースのフロントは今季、あえて野手を飽和状態にした。ただでさえ層の厚いところにもってきて、オフにFAでテオスカー・ヘルナンデス外野手(31)を獲得。内外野をこなすユーティリティープレーヤーで昨季15本塁打、4年総額90億円のテイラー(33)が控えに押し出されたくらいです。そうやっていっそう層が厚くなった野手を代わる代わるスタメンから外して休ませ、DHを大谷専用のポジションにした。一時的に結果が出なくても極力、大谷がDHに専念できるような布陣を整えたのです」
昨季44本塁打を放ってタイトルを獲得した大谷の力を最大限に生かせるよう、フロントは考慮している。
大谷は開幕から計8試合、40打席も本塁打が出なかった。それでも休ませずにDHで起用し続けたのは、根底に今季のDHは大谷に任せるというドジャースのスタンスがあったから。だからこそ大谷も腰を落ち着けてプレーし、結果もついてくるようになったのだ。
大谷は9日のツインズ戦で3号本塁打を含む5打数3安打。自身最長の5戦連続マルチ安打で打率を.345と上げたばかりか、松井秀喜(元ヤンキースなど)のもつ日本人選手最多の通算175本塁打まで、あと「1本」とした。
「ショウヘイは非常に状態がいい。(相手投手が)抑えるのは難しいだろう」
試合後のロバーツ監督がこう言って相好を崩した大谷の好調は、MLBやドジャースの“後方支援”があればこそだ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月7日 11時10分
-
大谷の三冠王&MVPに「総額75億円契約」の大きな壁…33歳ベテラン野手がクビ回避へ血眼
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月1日 14時20分
-
大谷は打率メジャー首位と本領発揮も…「DH独占」でドジャース主力が出ずっぱりの憂き目
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月25日 15時10分
-
新ライバル登場で…大谷翔平に訪れる“危機” 独走状態の「27」、高まる歴史的偉業
Full-Count / 2024年4月23日 17時24分
-
ドジャース大谷「珍しく苦言の指揮官」を黙らせるべく狙うは得点圏打率よりも「四球増」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月18日 11時30分
ランキング
-
1「なんでポケットに札束が?」大谷翔平、「ザ・ニューヨーカー」表紙イラストで登場 いったい何を表現?
J-CASTニュース / 2024年5月8日 16時38分
-
2衝撃事実!大谷翔平MVPの可能性はほぼゼロ 元番記者3人が断言「ベッツの方が上」
東スポWEB / 2024年5月8日 11時9分
-
3今永昇太「球団幹部が選ぶ最高のFA契約」大谷抑え1位 米記者報じる 「山本の陰に隠れ…」
スポニチアネックス / 2024年5月8日 11時23分
-
4ドジャースは社会貢献でも他球団を圧倒 LAの発展に6000万ドル超も投資してきた(鈴村裕輔)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月8日 9時26分
-
5大谷翔平 2打数無安打で自身初の4戦連発ならず チームは5連勝で貯金は今季最多の12
東スポWEB / 2024年5月8日 14時35分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください