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東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月17日 11時26分

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涼しい顔だったのは小池百合子都知事(右)だけ(左から乙武洋匡候補、国民民主党の玉木雄一郎代表)/(C)日刊ゲンダイ

 予想を超える異常事態だった。今後の政局を占う衆院3補欠選挙が16日、告示。28日の投開票に向け、選挙戦がスタートした。9人が立候補し、カオスな状況になっているのが東京15区だ。乱立する候補者の中で注目されているのは、無所属新人の作家・乙武洋匡氏。何かと目立つ小池都知事のバックアップを得て、優位な展開が予想されたが、のっけから“大炎上”だ。

 ◇  ◇  ◇

 乙武氏は16日午前、選挙区である江東区内のJR亀戸駅前で第一声。開始前、小池知事が率いる「ファーストの会」の関係者が会場整理を行う中、突如、現れたのが「つばさの党」新人の根本良輔陣営だった。

 選挙カーを乙武氏の車にピタリと寄せ、街頭演説の準備を開始。乙武氏の応援に入った国民民主党の玉木代表が車上でスピーチを始めるや、まるで妨害するかのように大音量で演説をブチ始めたのだ。

 その内容は凄まじかった。「玉木! この状況で国民民主党はいらないんだよ!」と一喝。乙武氏が演説し始めると、過去の女性スキャンダルを引き合いに「“5股不倫”の説明が先だ」「あなたのアソコの一本が“一本大満足”だったんじゃないですか!?」などとヤジったのだった。

■「おい小池!」と絶叫

 開始から30分ほどで小池知事が登場すると、根本陣営はさらにヒートアップ。

「学歴詐称疑惑についてちゃんと答えろよ!」などと批判を展開。乙武陣営の巨大な選挙カーを指さし「おい小池! こんないい選挙カーに乗って庶民の気持ちなんか分かるのかよ!」とも非難していた。根本氏本人や陣営関係者は、乙武氏の選挙カーの対面に位置する電話ボックスによじ登り、マイク片手にディスり続けたのだ。

「これじゃあ選挙にならない」と厳戒態勢に

 両陣営の大音量演説で現場は騒然。乙武氏は懸命に「一人一人に寄り添う政治を、誰よりも助けられた私にやらせてください」と訴えたが、かき消されてほとんど聞こえない。約500人の聴衆の多くはしかめっ面。耳をふさいで立ち去る人もチラホラいた。40人ほどの乙武陣営スタッフは引きつった笑みを浮かべ、行き交う人に手を振っていた。最後まで涼しい顔をしていたのは“女帝”小池都知事くらいのものである。

 根本陣営について、乙武陣営関係者はうなだれた様子で日刊ゲンダイにこう話した。

「さすがにヒドすぎるんじゃないですかね。これじゃあ選挙になりませんよ。ただ、相手も候補者のひとりなので、抑えようとすると選挙妨害と受け止められかねない。困ったものです……」

 今後は、厳戒態勢で臨むようだ。

「恐らく、小池知事の応援入りを狙ってまた“妨害”してくるつもりでしょう。街宣の予定をSNSなどで告知しないようにしますが、どうしても情報が漏れてしまう。ボランティアとの連絡にも細心の注意を払わざるを得ません」(乙武陣営関係者)

 この日、根本氏の演説を聞いていた男性は、日刊ゲンダイ記者に「力を持たない庶民が小池百合子のような既得権益の塊に対抗するには、こうするしかないじゃないですか」と発言。意外にウケはいいということなのか。

 なぜ、根本陣営が小池・乙武陣営に“対抗”するのかハッキリしないが、小池・乙武陣営vs根本陣営の戦いはまだ続きそうだ。

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