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U-23日本代表がカタール撃破!パリ五輪に望みつなぐも露呈した致命的問題

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月26日 6時10分

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大岩監督には難題山積(C)六川則夫

 サッカーUー23日本代表が、1996年のアトランタ大会から続く8大会連続の五輪出場に望みをつなげた。

 25日午後11時にキックオフした、パリ五輪の予選を兼ねたアジア杯の準々決勝。負けたらパリへの道が閉ざされる大一番で、開催国の難敵・カタールを延長戦の末に4-2で撃破した。

 先制したのは日本。ホイッスル直後の前半2分にMF山田楓喜(東京V)がミドルシュートをゴール右に突き刺した。

 24分に追いつかれたものの、41分には相手GKのアブドゥラーがFW細谷真大(柏)に対する“飛び蹴り”でレッドカードを出されて一発退場。数的有利を得た日本が、そのまま試合を押し切るかと思われた。

 が、後半4分にセットプレーからMFガベルのヘッドで逆転を許すまさかの展開。日本は10人のカタールを押し込みながらも、決定機をものにできない。22分にDF木村誠二(鳥栖)のヘディング弾で同点とするも、勝ち越すことができずに後半が終了した。

 重苦しいムードが漂う中で突入した延長戦。そんな嫌な空気を切り裂いたのが、エースFWの細谷だった。延長前半の11分、相手ゴール前でGKの動きを冷静に見極めながら、低く抑えた股抜きシュート。これが4強入りの決勝点となった。

 殊勲者の細谷は昨季のJリーグで14ゴールと存在感をアピールし、五輪代表でも好調を維持してチーム最多の9得点をマーク。代表エースFWとして今大会に乗り込むはずだった。ところが、国際経験を積むために1月開幕のA代表アジア杯に参戦したのが誤算となった。

 ここで低調パフォーマンスに終始したことで心身ともにダウン。2月開幕のJリーグでも不発が続き、公式戦8試合連続無得点でカタール入りした後、グループリーグ3試合ともノーゴール。これでカタール戦を落として五輪出場切符を失っていたら、批判の集中砲火を浴びるところだった。

 延長後半8分には、唯一のアマチュア選手であるFW内野航太郎(筑波大)がダメ押しゴールを決め、準決勝以降の戦いにひと筋の光明が差し込んできた。しかし……「以前から不安視されていた守備の脆さが露呈、今後の戦いに不安を残しました」とは元サッカーダイジェスト編集長・六川亨氏である。

 1点リードで迎えた前半24分、カタールが右サイドからクロスを放り込むと日本の高井広大(磐田)と木村のCBコンビがマークを外し、カタールの19歳FWに強烈ヘッドをぶち込まれてしまう。

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