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本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年5月7日 17時8分

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大谷(C)共同通信社

 ドジャースで打ちまくっているのが大谷翔平(29)だが、DHを独占していることがチームの歯車を狂わせかねない。

 守備の負担のないDHは本来野手が休養するためのポジションのため、大谷がDHを埋めればそちらにしわ寄せが行くからだ。とはいっても、6日時点で大谷の打率・364、52安打はメジャー単独トップ、10本塁打は1位タイ。圧倒的な結果を出し続けている大谷をオーダーから外すわけにもいかず、ロバーツ監督はジレンマを抱えている。(【前編】からつづく)

  ◇  ◇  ◇

 大谷をラインアップから外さず、DHの枠を他の選手にも解放する方法はただひとつ。大谷を守備に就かせることだ。

 昨年暮れ、ロバーツ監督は米メディアの電話インタビューに答えてこう言っている。

「(大谷のポジションは)DHだ。『9月にボールを投げられるようなら、左翼から投げてもらえるか』という話は(本人に)した。彼は『腕に問題がなければ大丈夫』と言っていた」

 ドジャースには大谷を9月に守らせる構想があるようだが、シーズン終盤までDHを独占させておくのはチームとしてマイナスではないか。

 大谷はそもそも試合に出たがるタイプだし、出続ければ爆発的な数字を残すに違いない。しかし、大谷にとってはプラスでも、DHの枠がシーズン終盤までふさがったままでは、スミスやヘルナンデスやマンシーをはじめとする他の選手たちが割を食う。結果として大谷の独り勝ちなんてことになりかねないのだ。

 大谷の調子がいまひとつなら、DHとして休み休み使えばいいが、ここまで打ちまくるとそうもいかない。となると大谷の左翼守備を前倒しする以外にないだろう。

 遠征中の4月26日、大谷はナショナルズ戦の試合前、左翼の守備練習を行っている。術後のリハビリで約20メートルのキャッチボールを繰り返した後、左翼の守備位置へ。コーチ陣たちからアドバイスを聞くと、外野用のグラブでフリー打撃の打球を何度か処理した。

 今春のキャンプにはファーストミットと外野用のグラブを用意し、「事前の準備が大事」と話していた。

 だが、実際に外野を守った経験は21年シーズンに左翼で1イニング、右翼で7イニング3分の1(6試合)だけ。右肘手術明けのリハビリ中であることを考えたら、故障リスクもつきまとう。ナショナルズ戦の試合前の左翼守備では下手投げで返球していたものの、実戦になればそうはいかない。

 ロバーツ監督は大谷の左翼守備について「あくまでも様子を見ながら」と話していたが、打撃が好調だからこそ外野守備の前倒しは十分、あり得るし、そうなれば大きなリスクを背負うことになる。

  ◇  ◇  ◇

 大谷は先日、ハワイの高給リゾート地に25億円の別荘を購入したことで大きな話題を呼んだ。そんな大谷が次に資金を投じるともっぱらなのはプロスポーツチームへの出資で、女子プロバスケチームの買収の可能性も浮上している。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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