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「パソコン」と「スマホ」…目によりダメージを与えるのはどっち?【一生見える目をつくる】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月5日 9時26分

「パソコン」と「スマホ」…目によりダメージを与えるのはどっち?【一生見える目をつくる】

ブルーライトの研究が進む(C)日刊ゲンダイ

【一生見える目をつくる】#29

 可視光線(人が目で見ることのできる光のこと)の中で、もっとも波長が短く強いエネルギーを持つのがブルーライトです。最近は「肌や目に悪い」といわれることが多く、研究も進んでいます。肌の老化につながることから、ブルーライトをカットする効果がある化粧品なども出ているようですね。

 目においては、強いエネルギーを持つブルーライトは角膜や水晶体で吸収されることなく、網膜まで到達してしまいますから、とても目にいいとは言えません。

 とはいえ、いまの段階では具体的な影響ははっきりとは解明されていません。ただ、前回もお話ししたように夕方以降にブルーライトを浴びると「睡眠の質」に影響する。そして、ブルーライトを長時間浴びると眼精疲労を引き起こすということはわかっています。

 スマホやパソコンのディスプレーは青色LEDからできています。「仕事でパソコンやスマホは手放せない」という方も多いと思いますが、夕方からはなるべくブルーライトカットの眼鏡をかけてスマホやパソコンと向き合うようにしてください。ひと昔前と比べて、ブルーライトカット眼鏡はかなり安価になりましたので、買いやすくなったかと思います。

 ところでパソコンとスマホでは、どちらが目に多く負担がかかるかはご存じですか? 答えはスマホです。

 スマホの方が圧倒的に目と画面の距離が近い。そして、スマホはどこにでも携帯できるため、知らず知らずのうちに長時間見続けてしまうからです。

 電車に乗るとスマホの画面を見ていない人の方が少ないですよね。電車だけではなく、「濡れないようにチャック付きのビニール袋に入れて、お風呂の中でもスマホを見ている」と話す人もいて驚いたことがあります。

 眼科医としては「それはやめてください」と強く申し上げたい。以前この連載でも書いたことがありますが、入浴中はスマホを見るなんてことをせず、目を休める絶好の時間だと思ってほしいのです。

 湯船にタオルを浸してぎゅっと絞り、閉じた目の上に乗せる。一日働いた目を休めてあげてください。

 目を休める時間を意識してつくることが、目を老化させない重要なポイント。実際、スマホ漬けの日々を送る人は「スマホ老眼」になる人が増えています。

(荒井宏幸/クイーンズ・アイ・クリニック院長)

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