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新NISA2年目突入…安定運用で注目「オルタナティブ投資」個人向け投信でリスク分散とバイリターン

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月11日 9時26分

新NISA2年目突入…安定運用で注目「オルタナティブ投資」個人向け投信でリスク分散とバイリターン

写真はイメージ

【マネーの教科書】#75

 新NISAも2年目に入り、資産配分を見直そうと考えている人も多いのではないだろうか。とくにオルカン(オール・カントリー)やS&P500を中心にしている人は米国株式に資産が集中しすぎてしまう。今年は第2次トランプ政権の発足で相場の乱高下も予測される。安定的な運用を目指すために、何を組み合わせればいいか。

 オルタナティブ投資が選択肢のひとつになりそうだ。オルタナティブには「代替の」という意味がある。株式や債券など伝統的な投資対象とは異なる対象へ投資することをオルタナティブ投資という。その代表はプライベートエクイティー(PE=未公開株)、ヘッジファンド、商品ファンドなど。これらは、株式や債券と値動きが異なり、相関性が低いことから、一部の資産をオルタナティブ投資に回せば、リスク分散効果が期待できる。

 同時に高いリターンを狙えることから、機関投資家や年金基金、富裕層の運用手段として利用が広がっている。2023年までの10年間で運用資産残高は約2.5倍に増えているという。

 これまでは、投資単位が大きい、換金がしにくいなどの理由で個人投資家には利用が難しかったが、最近では個人投資家向け投資信託の販売も始まっている。

 たとえば2024年2月に設定された「ブラックストーン・プライベート・エクイティ・ストラテジーズ投信(米ドル建て)」は、11月末時点で運用資産は2100億円を超えている。投資家から集めた資金を非上場企業に投資し、成長支援や経営改善を行うことにより投資先企業の企業価値を高めてリターンを確保する。ただ、最低投資金額は5万ドル(約780万円)と、依然ハードルは高い。

 この1月に設定される「東京海上・上場オルタナティブ・アセット・マネージャーズ戦略ファンド」は、100円から投資が可能だ。プライベートエクイティーのほかプライベートデット(ファンドなどが非上場会社に貸し出しているローン)、インフラ、不動産などに間接的に投資する。信託報酬は年約0.9%と低めに抑えられていて、新NISA成長投資枠で投資できる。

 個人でもオルタナティブ投資でリスク分散やハイリターンが狙えるようになりつつある。

(ジャーナリスト・向山勇)

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