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【ベトナム】ベトナム戦争の爪痕、クチ・トンネル歴史遺跡区に行ってみた

Global News Asia / 2015年5月30日 9時0分

ホーチミンルートに作られた数多くのトンネルは、ベトナム人という小柄な体格でしか入ることはできない。(高田胤臣 撮影)

 2015年5月30日、ベトナム戦争の様子を生で体験できる場所として知られる、「クチ・トンネル歴史遺跡区」に行ってみた。ベトナム第2の都市ホーチミン市街地から約1時間半くらいの場所にある。

 戦争当時、反南ベトナム勢力のベトコンが北ベトナム軍と共に南ベトナム政府軍や米軍と戦った地下トンネルの跡地だ。この歴史遺跡区にはベンユオックとベンディンのふたつのエリアがあり、多くはベンディンに行く。

 タクシーをチャーターして行くことも可能だが、現地発のツアーを利用すると便利で安い。日本語ツアーは英語ツアーに比べてほんの少し高いが、理解度はやはり日本語の方が高いし、日本人常駐の旅行代理店ならば安心感もある。

 入り口で日本語の歴史ビデオを見てから全体を見学する。ベトコンが作ったトンネルは想像していたよりずっと小さい。日本語ガイドがしきりに「小さいベトナム人だから入れるのです」を強調していた。実際、ツアーに参加していた日本人の若者が挑戦したが、腰が引っかかってしまい入れなかった。

 このように本物のトンネルには一般的な日本人の体格では入れないが、観光客のためにやや広げた箇所があり、そこは入ることができる。それでもかなり狭く、たった30メートルで息苦しくなった。現在は電灯も点いているが当時はそれもなかったことを考えると、いかに戦いが大変だったかを身をもって感じることができる。

 当時、ベトコンが食べていたという食事の再現も試食できる。キャッサバ(タピオカ)の芋を蒸かしただけのもので、まずくはないが、毎日食べられるものではなかった。

 ベトナム人は概して気が強い人が多い気がするが、それは圧倒的に不利な状況でも大国に勝ったという自信から来るのではないかと思った。
【執筆 : 高田胤臣】

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