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MERS感染拡大で、旅行地を韓国からタイへ変更ー中国人観光客

Global News Asia / 2015年6月11日 23時49分

北京空港に駐機中のTGタイ国際航空機(資料写真2015年5月撮影)

 2015年6月11日、タイメディアによると、韓国旅行を予定していた中国人観光客が、タイや日本に行先を変更するケースが増えている。

 中東呼吸器症候群(MERS)が韓国で感染拡大していることが原因。感染者は122人(内10人死亡)。新たに感染した人の中には、病院の外来利用者や、感染者が出た病院の近くに勤務する警察官なども含まれており、一部に空気感染の恐れがあるのではないかとの懸念も出ている。

 また、タイを始めASEAN各国は、空港での水際対策に力を入れている。しかし、潜伏期間が2~14日あり、入国後に発症した場合を想定して対策を講じている。

 MERSの抗ウィルス薬は開発されていないため、根本的な治療方法はなく、感染した場合、症状に合わせた対処療法しかない。体力の弱い人や糖尿病や肺疾患、免疫不全の人が感染した場合のリスクは特に高い。ワクチンも無く予防接種もできないため、終息するにはまだ時間がかかりそうだ。

【編集 : MM】

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