【ミャンマー】ヤンゴン駅前に「三菱村」 一号館風のホテルも
Global News Asia / 2016年7月14日 18時0分
2016年7月12日、三菱商事と三菱地所は、ミャンマーの大手財閥サージパン&アソシエイツ(SPA)グループと共同で、ヤンゴン駅前の大規模不動産開発に乗り出すことを明らかにした。総事業費は500億円を超えるとみられ、うち最大2億ドル(約208億円)を日本側が出資する。日本の官民ファンド「海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)」が参画するほか、アジア開発銀行(ADB)や国際金融公社(IFC)も出資する。
「ランドマーク・プロジェクト」と名付けられたこの事業だが三菱グループ内では、東京駅前の三菱村になぞらえて「丸の内プロジェクト」と呼ばれている。関連事業として、鉄道省(現運輸通信省)の庁舎として使われていたレンガ色の建物を高級ホテルに改装する。あたかも東京の人気スポット「三菱一号館」のようなレトロなコンセプトだ。
今年度中に着工し、2020年度の完成を見込む。周辺は観光客に人気のボージョー・マーケットに隣接し、外資系企業が集まるサクラタワーにも近い。ヤンゴン駅の改修工事も入札の手続きが進んでおり、巨大開発が相次ぐ一等地だ。一連の開発で、ヤンゴン駅前の景色が一変すると予想されている。
三菱グループは、自動車販売などでもSPAグループと組み、ミャンマーで事業を進めている。
【執筆 : 北角裕樹】
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