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タイ軍事政権、中国製潜水艦3隻の購入を認める

Global News Asia / 2016年7月26日 16時0分

タイ王国国防省

 2016年7月1日、会見でタイ軍事政権の有力者であるプラウィット副首相兼国防相(元タイ陸軍司令官)は、タイ海軍が中国製の通常動力型潜水艦3隻を、計約360億バーツ(約1000億円)で購入することを決定したと認めた。2017年度予算で1隻を購入し、残り2隻は順々に購入する。10年間の分割払いで、1隻あたり120億バーツ(約333億円)の価格は高額ではないとしている。

 購入するのはYUAN CLASS S26T型潜水艦。タイ海軍は韓国、中国、ドイツ、フランス、スウェーデン、ロシアなど6カ国の潜水艦を検討し、結局中国製を選んだ。潜水艦の性能と耐用年数、保証期間やデバイスなどを検討し、他国製の性能と価格を比較してもリーズナブルであったことから購入を決定した。

 実際、過去数年間にわたりタイ海軍は潜水艦の調達が必要だと考えていた。2008年から2009年まで、潜水艦を購入する計画があったが中止されており、2012年にもドイツ製の中古潜水艦(U206A型潜水艦という小型のみならず、1970年代に建造され30年以上経過している)6隻の購入を、タクシン元首相派インラク政権に打診したが、不要として却下されている。その後、潜水艦を所有しないまま2014年5月に軍事クーデターでプラユット軍事政権が発足。民政復帰を求める米国と対立し中国に傾斜した。

 今回の潜水艦の購入により軍事面を含む中国との関係を強める一方で、同盟国である米国との関係には亀裂が入ると見られている。タイ海軍は現在、潜水艦を所有していないが、タイ東部の海軍基地に潜水艦部司令部を建設し2014年に開所している。

 タイ国民からは「中国製なので良いとは言えないが、タイの国家予算からすると選択肢としては仕方ない」「こんな無駄なお金を使うなら他のタイの問題にお金を使った方が良い」など賛成反対様々な意見が出ている。

【執筆 : NU】

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