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韓国ソウルで『MERS感染者』ーソウル大学病院で隔離治療、密接接触者20人は隔離観察

Global News Asia / 2018年9月9日 6時45分

韓国救急車のイメージ

 2018年09月08日、韓国メディアは、ソウル市内に住む61歳の男性が、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに感染したことが確認されたと韓国衛生部門が発表したと伝えた。現在ソウル大学病院で隔離され治療を受けている。

 この男性は、8月16日から9月6日まで、クウェートを訪問し、アラブ首長国連邦ドバイを経由して7日にソウルに帰国した。帰国便で周囲の座席にいた10人など密接接触者20人も隔離して、隔離観察を行っている。ソウルで新たな感染者が見つかったのは約3年ぶり。

 WHO(世界保健機関)によると、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスは、重い肺炎を起こすなどして致死率が40%と高いことから恐れられている。

 潜伏期間は2~14日で、感染しても症状が出ないケースもある。ワクチンも無く予防接種もできないため、感染の封じ込めに失敗した場合パンデミック化する恐れがある。

 高齢者や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの持病がある場合、重症化する傾向が高い。MERSの抗ウィルス薬は開発されていないため、根本的な治療方法はなく、症状に合わせた対処療法になる。

 中東呼吸器症候群(MERS)は、2012年に初めて確認されたウイルス性の感染症で、原因となるウイルスはMERSコロナウイルス。

 患者のくしゃみや咳で、感染が広がる飛沫感染が多い為、マスクの着用や、手洗いが感染防止には重要だ。主な症状は、38度以上の発熱、せき、息切れ、下痢など。
【編集 : WY】

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