【ミャンマー】ラップ劇団員ら 審理ボイコットへ 広報担当者「司法全く信じられない」 国軍批判の裁判で
Global News Asia / 2019年12月20日 7時30分
2019年12月13日、国軍を伝統芸能の「タンジャ」で批判したとして劇団「ピーコックジェネレーション」の団員7人が逮捕・起訴された一連の事件で有罪判決が相次いでいることを受け、劇団広報担当者のナンリン氏(元ダゴン大学学生連合議長)が、被告らが今後の裁判の審理に応じないボイコットを行うことを明らかにした。被告らは拘束中だが、公判の被告人質問では黙秘を貫き、弁護士による弁護活動も行わないという。
タンジャはミャンマーの伝統的なラップで、しばしば政治を皮肉する表現の場として使われてきた。ピーコックジェネレーションの団員らは2019年4月の公演で国軍を批判したなどとして、刑法505条a項(軍に反乱を促す行動の禁止)や電気通信法66条d項(サイバー空間での名誉棄損)違反の罪で8つの裁判所に告訴され、うち3つの事件で懲役半年~1年の有罪判決が下っている。別の事件で有罪となれば刑期が合計されるため、現在最長で2年半の懲役となっている被告もいるうえ、ほかの事件でも有罪となれば長期の懲役刑となる可能性がある。
ナンリン氏は取材に対し「ミャンマーの司法制度が全く信頼ができないことが分かった。いくら法的に証拠や主張をしても無駄で、判決の結果は決められたストーリ通りだ」と不満をあらわにした。このほか、現場におらず無罪判決が出た劇団員が6カ月にわたり拘束されていたことも批判した。このため、抗議の意味で裁判のボイコットを行い、世論に訴えるという。
【取材・執筆 : リンニャントゥン】
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