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【タイ】憧れの田舎暮らしで、悠々自適な「スローライフ」にも向き不向きーそむちゃい吉田氏(前編)

Global News Asia / 2021年9月22日 11時45分

中央が通称おっぱい山(カオノム)。手前に広がるのはとうきび畑(そむちゃい吉田撮影)

 2021年9月22日、本サイト創設時から寄稿しているタイ在住22年になるライター、そむちゃい吉田氏が昨年からバンコクを離れて地方で暮らしている。タイの田舎暮らしについてリモートインタビューで聞いてみた。

編集部(編)「バンコクを離れて、田舎暮らしをしているそうですが、どうですか? 不便ではないのでしょうか?」

そむちゃい(そ)「便利とは言い難いことも多いですけど、概ね快適に暮らしていますよ。」

編「いつ、どこに引っ越されたんですか?」

そ「昨年の7月中頃ですね。新型コロナの第1波が収まっていた頃でしたね。場所は、サラブリーというアユタヤ県の東隣で、ちょうどイサーン、コラートに向かう国道が大きく右折して、北へ向かう旧道と分かれるのがサラブリーの中心街です。」

編「今のご自宅もその辺りなんですか?」

そ「いえ、中心街からトゥクトゥクで約30分かかります。カオノムという日本語で言えば、おっぱい山という小高い山並みの麓にある村なんですが、バンコクからミニバスで100バーツで中心街に着いた後、トゥクトゥクで300バーツかかるんですよ。なので、いつも妻か甥っ子に迎えに来てもらいます。」

編「先ほど、概ね快適と仰っていましたけど、どんな感じなのでしょう?」

そ「自分は、かねてから田舎暮らしの方が好きだったので、多少不便でも気にしないんです。例えば、一番近いコンビニまでバイクで約20分かかるんですが、無ければ無いで村にある雑貨屋で足りるようにしてますし。それによく言えば自然の中での暮らしなので、虫とかが普通にいっぱいいます。蚊には毎日のように刺されてますし、時々ムカデとか蛇とか出てきますよ。」笑

編「コンビニもない小さな村なら、買い物とかどうされているんですか?」

そ「村には、お寺を中心に小学校があって、雑貨屋が数軒あるので、ほとんどそこで済ませてますね。あと夕方に食品の移動販売も来ます。それに今はネット通販で日本の食材も買えるので。」

編「ネット通販に日本の食材もあるんですか? どういうものがあるんでしょう?

そ「しょうゆとか、ソースとか、味噌もありますよ。カレーやシチューペーストに、ふりかけや日本米もありますよ。先日、うなぎの蒲焼を買ってみたんですが、それはイマイチでしたけどね。」

編「新型コロナの影響はどうですか?」

そ「バンコクに行っていた若い連中が失業して、かなり戻って来ていますね。それに不景気で寄付金も集まらないそうで、お寺で新築工事が止まったままになってます。先月は何軒か感染者が出ました。隣の家で感染者が出た時はちょっと緊張しました。幸い重症とかにはならず回復したようで、今はすっかり元通りです。」

編「多くの人が田舎暮らしに憧れていると思いますが、自然の中で暮らすには、向き不向きがありそうですね。」

そ「そうですね。日本みたいな暮らしを思い描いていると無理でしょうね。それに潔癖症の人は絶対に無理。犬も放し飼いですから、動物が苦手な人も厳しいかも。」

編「人付き合いとかはどうなんですか? 日本でも田舎は煩わしく思えることもありますが。」

そ「その辺は、日本と同じ感じですね。やはり小さなコミュニティーですから、誰が何したっていうのは、すぐに伝わってます。それにやはり外国人ですから、最初のうちは注目もされますしね。この村は、妻の実家なんですが、もう20年以上行き来しているので、気にならなくなりましたし、村の人からも特に注目されなくなりましたね。多分お金持っていないことが知れ渡ったんでしょう。」笑

(後編)へ、続く。
【編集 : GNA編集部】

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