数々の節約術を実践した人気YouTuberが太鼓判！…〈無駄な買い物〉を減らす「意外に簡単な方法」

（※写真はイメージです／PIXTA）

「欲しい」と思って買ったものの、結果的に後悔しながら処分する、という経験は誰しもあるもの。このような「残念な買い物」は、意外と簡単な方法で減らすことができるかもしれません。人気YouTuberのかぜのたみ氏の著書『低コスト生活　がんばって働いている訳じゃないのに、なぜか余裕ある人がやっていること。』（朝日新聞出版）より、「楽しみながら有益な買い物ができるコツ」を見てみましょう。

支出を「消費」「浪費」「投資」に仕分けする

支出を「消費・浪費・投資」に仕分けるようにしてから、お金が貯まりやすくなりました。

一般的によく紹介されている節約術では、手元のレシートを消費・浪費・投資に振り分けるというものですが、私としてはお金を使った「後」に支出を振り分けるよりも、お金を使う「前」に、自分が実行しようとしている行動が「消費・浪費・投資」だと何に当てはまるか……といつも軽く意識しておく方がいいと思っています。

例えば、「この服買おう！」とレジに持っていくその前に、頭の中で「この買い物は『消費・浪費・投資』どれに当てはまるだろうか……」と一瞬立ち止まって考えてみるのです。

すると、買い替えが必要で買おうとしている「消費」なのか、家にもうあるのにさらに買おうとしている「浪費」なのか、はっきり自覚できます。「投資」である場合はごく稀で、大体が「消費」か「浪費」です。上手くいくとお金を使う前に「これまでも似たような服を買って2〜3回失敗していたな……」と気づけたりもします。

当然ですが、一度買ったものをお金に戻すのは大変なので、買ってからでは遅く、買う直前でもいいので「消費・浪費・投資」に当てはめてみる習慣づけが大切です。そうすれば、「せっかく買ったのに、後悔しながら処分する」などの後始末に追われることもなくなります。

「買う直前に振り分けてみる」ことに加えて、次の月の予算を組む際にも「消費は●円、浪費は●円まで、あとの残りは投資」というような、ざっくりした枠組みをつくるだけでも、かなりお金の使い方が変わります。

お金には色々な役割があります。自分が実行しようとしていることが、「消費・浪費・投資」のどれが多いのかを客観的に見ることができる方法です。

楽しみながら無駄遣いを減らせる方法とは？

「妄想メモ」は「あれを買ったらもっとこうなるかも！」という自分の脳内シミュレーションをもっと詳しく書き出して、かつ真剣に煮詰めていくというメモです。

洋服などに例えるとわかりやすいですが、買いたい洋服があるとして、どの組み合わせがいいのかとか、他にどんな着方があるのか――などを、妄想メモに文字でもイラストでもいいので、詳しく書き出していくのです。すると、「コーデは1パターンのみ、しかも1シーズンしか着られない」と事実を確認できたりして、我慢することなく冷静さを取り戻せます。

それでも買いたいなら購入すればいいですが、私の経験ではただ書き出しただけでなぜか「よしよし」と満足するものの方が圧倒的に多いです。

この「妄想メモ」を書いていると、子供のころ、落書き帳に「自分が着たい服や靴」など、妄想力をフルに使ってお絵描きをしていたことを思い出します。大人になるとお金を使って欲しいものをすぐ手に入れようとしますが、実はこういう「私の理想イメージ」をお絵描きしているときが一番楽しい気がするのです。

「妄想メモ」は、無駄遣いを減らすだけではなく、あれこれイメージを膨らませているときの楽しさを思い出させてくれます。節約術のなかでも効果が高かったものばかりを集めたところ、巷の節約や貯金術などの紹介でよく見かける方法ばかりになりました。

ですが、実際に実行してみる人というのは少ないかもしれません。仕入れた情報を活用できるよう、普段から小さなことでも「まずやってみる派」でいることも、低コストライフのコツだと思います。こうして色々な方法に取り組んでみて思うのは、「自分の衝動を上手くコントロールできれば、浪費は無理なく減らせる」ということです。

どんなことも計画が大事、とはよく耳にしますが、その計画ができていなくて困ってます、という場合が、私たちとお金との間に生まれる悩みのほとんどなのかもしれません。そのために「どうすれば自分の衝動性と上手く折り合いをつけられるのだろうか」と、世に溢れる節約術や支出管理法をひたすらやってみる必要があるのです。

今回ご紹介したことは、どれもお金がかからないことばかりなので、どうぞ気軽にトライしてみてください。やってみて、不向きだったり面白くなかったら、すぐやめたらいいだけです。失敗しても「経験が増える！」と思って、どんどん経験値を上げていきましょう！

かぜのたみ YouTuber